地域交流ワークショップ:「地域の課題への挑戦」

 日時:2005年6月9日(木)10:00〜12:10
 場所:ロボティクスメカトロニクス講演会2005会場(神戸国際展示場(神戸市中央区港島中町6-11-1)
 http://www.kcva.or.jp/kcc/kieh/

 産業技術連携推進会議 機械・金属部会 メカトロニクス研究会 共催
 オーガナイザ: 毛利謙作(高知県工業技術センター)、神徳徹雄(産業技術総合研究所
 無料企画(ロボメカ参加費のみ)、事前申し込み不要

 全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、情報交換や議論を行いたいと思います。学術性というよりも知見を広げることを重視して、地域ならではのチャレンジ、苦労している泥臭いところ、工夫しているところなどがお互いに伝わるようなフランクなワークショップにしたいと思います。

<プログラム>
前半司会 毛利謙作(高知県工業技術センター

開催あいさつ 矢野智昭(産業技術総合研究所) (10:00〜10:05)

1.北海道立工業試験場 情報システム部機械システム科 鈴木慎一 (10:05〜10:20)
「北海道における最近のメカトロ関連研究事例」
 最北の地での、農業・水産業といった1次産業関連や農業土木関連へのメカトロ関連応用・IT導入事例といった、少々、泥臭い中でのニッチな研究事例や組み込みOS関連、木工場でのロボット応用事例、CANを利用した移動ロボットプラットフォーム開発等、多種に渡った最近の開発事例について紹介する。
 http://www.hokkaido-iri.go.jp/

2.石川県工業試験場 機械金属部 中島 明哉 (10:20〜10:35)
「食器を対象とした生活支援用ハンドの設計」
 人々が生活の中で使用する物の把持や操作が可能な小型・軽量ハンドを開発することで、生活支援用ロボットの更なる可能性を広げることを目的に食器を対象とした生活支援用ハンドの設計を行なったので、ここに報告する。
 http://www.irii.go.jp/

3.三重県科学技術振興センター 工業研究部金属研究室 増田峰知 (10:35〜10:50)
「パラレルメカニズム応用研究事例」
 三重県では、医工連携により県民の健康福祉増進と新産業創造を目的とした「みえメディカルバレー構想」を進めている。この中では10余りの研究会が設立され、その1つに医用工学研究会がある。
 科学技術振興センター工業研究部では、技術シーズであるパラレルメカニズムを活用し、脊椎の6軸強度試験機を開発した。本発表では、三重大学と進めている共同研究とともに、他のパラレルメカニズム応用事例も紹介する。
 http://www.mpstpc.pref.mie.jp/

4.愛媛県工業技術センター 機械電子室 重松博之 (10:50〜11:05)
「電動車椅子用センシングシステムの開発」
 近年高齢化社会や障害者の社会進出などにより、便利で使い易い機能的な福祉機器が求められている。そこで、電動車椅子において、安全性や信頼性、快適性などの利用者支援機能を高める技術について開発を行った。具体的には、光電センサーで前方の介添者との距離を調整し、介添者に追従するシステム
とした。
 http://www.iri.pref.ehime.jp/iri/

(休憩10分間 11:05〜11:15)

後半司会 藤原基芳(三重県科学技術振興センター

5.高知県工業技術センター 生産技術部 毛利謙作 (11:15〜11:30)
「高知県での農業を支えるメカトロ機器開発の取り組み」
 高知県の産業の特長として1次産業、特に施設園芸が盛んであること、機械産業も農業を支える形で発展してきた経緯を紹介し、現在の農業関連のメカトロ機器開発事例を紹介する。
 高知県工業技術センターが県内企業と共に、施設園芸農家の作業現場を訪問して行ったニーズ調査、得られた具体的な開発ニーズ、現在進めている研究開発について、経緯と概要を紹介し、現場ニーズに根ざした研究計画の企画立案、研究開発事例について苦労や課題を含め紹介する。
 http://www.pref.kochi.jp/~kougi/

6.長崎県工業技術センター 機械技術科 田口喜祥 (11:30〜11:45)
「商品仕分けロボットの開発」
 Winodowsコンピュータによる画像処理とRCサーボモジュールを用いたロボットハンドを組み合わせることにより、対象物の把持を行う商品の仕分けを自動で行うロボットを開発中である。DirectShowAPIを用いた画像処理プログラム、ワンチップコンピュータを用いたロボット制御等を開発したので報告する。
 http://www.pref.nagasaki.jp/kogyo/

7.岐阜県生産情報技術研究所 所長 杉山正晴 (11:45〜12:00)
「岐阜県におけるロボット研究への取り組み 〜ギフロボットプロジェクト21(GRP21)〜」
 岐阜県では「ギフロボットプロジェクト21(GRP21)」と名付けたロボット研究・開発プロジェクトを平成14年から進めている。そこでは、知的クラスター創生事業で微細手術用ロボット、医療教育用ロボットなどの開発を目指している。WABOT-HOUSEプロジェクトでは、早稲田大学が岐阜県ロボットプラザ(ワボットハウス)を建設し、森林作業ロボットなどを研究している。また、個別プロジェクトして、2足歩行ロボット、案内ロボット、災害救助ロボットなどを開発している。ワークショップではこの事業の概要を紹介する。
 http://www.com.rd.pref.gifu.jp/~imit/

総合討議(12:00〜12:10)

このワークショップは、(社)日本機械学会「ロボティクス・メカトロニクス講演会2005」の一環で開催されます。
公式Webページ http://www.rescuesystem.org/robomec2005/japanese_index.html