RoboMec2008 Workshop 

第4回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」

 [2008.06.13 更新] 


INDEX:  概要  プ ログラム(案) 発 表者の方 へ 懇親会 発 表募集 ボランティア募集

ご報告:new

皆さまのご協力のおかげで、産技連7組織の20名に一般参加者を合わせて延べ83名の参加者を集めて、長野で盛況にワークショップを開催できましたことを御礼申し上げます。

午前中の第一部では、各地の公設試による話題提供とともに産総研の岡崎氏によるマイクロファクトリの研究開発動向の紹介が行われ、情報交換のための質疑応答の多 い有意義なミーティングになりました。午後の第2部では、大橋氏による諏訪地区を中心とした元気な産業振興の話をはじめとして、長野県の元気な地元企業さんによ る話題提供をいただきました。いずれもワークショップの参加者だけで聞くのがもったいないような迫力のある講演をいただき、時間が経つのを忘れるようなひ とときを過ごすことができました。

また、RoboMec2008のウェルカムパーティの後には、雨の中を有志で懇親会に繰り出して親睦を深めることができました。

最後に、会場を提供いただくとともに、いろいろと便宜を図っていただいたRoboMec2008実行委員会の皆様に感謝いたします。

commemorative photo
話題提供者の皆さんとの記念写真

概要(案): 

 全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、 情報交換や議論を行いたいと思います。各地域には、産地技術や農林水産 品、観光等の地域産業資源へのロボメカ支援研究事例をはじめ、特徴ある 産業集積から生まれた産学官連携や地域間連携による研究活動事例など、 地域ならではのロボメカ物語があります。
 今回は、素晴らしい技術を有する長野県内の企業から研究・開発にまつ わる物語を、そして、地域課題に挑戦している全国の研究機関から、研究 に関する苦労、苦心、工夫など泥臭いことも含めて、成功、失敗にとらわ れず発表していただき、今後のロボメカ研究の発展と地域の活性につなが る知見を広げることを重視したフランクかつ有意義なワークショップにし たいと考えております。
共催:
産 業技術連携推進会議 製造プロセス部会 プロセス技術分科会 生産情報・メカ トロニクス 研究会
JSME ロボティクス・メカトロニクス講演会2008
日時:
2008年6月5日 10:00〜15:50(予定) 
場所:
メルパルク長野(長 野駅前)  3階 白鳳2室
〒380-8584 長野市鶴賀高畑752-8  Tel: 026-225-7800
(ロボティクス・メカトロニクス講演会2008の初日の会場。2日目、3日目とは異なります)
参加費用:
無 料企画
お申込み:
RoboMec2008の申込ページか らお願いいたします。

プログラム(案):

(第1部 午前)『地域産業資源を支援するメカトロニクス』
  各地域の「強み」である産地の技術、地域の農林水産品、観光資源等の地域産業資源に対して支援を行っているメカトロニクス関連技術の事例を紹介する。
09:30−09:35 ご挨拶

09:35−09:55 話題提供1
「オー バーラップブロックマッチングを用いた超解像の性能改善」
武久泰夫 氏 (長 野県工業技術センター 情報技術部門

本研究では,監視カメラ等で撮影された映像の解析などへの応用が期待され る,動画像系列を対象にした超解像の性能改善を行った。従来法では,ブ ロックマッチングを用いた階層的な動き補償を行っているが,その動き補 償では質と量の両面において十分とはいえず,改良の余地を残していた。そ こで本研究では,動画像符号化においてブロック境界のひずみを低減させ る目的で使用されるオーバーラップブロック動き補償を,超解像に応用し, 見かけ上の参照フレーム数が増加する効果により,その性能が向上する ことを示す。
(プレゼン資料

09:55−10:15 話題提供2
「ア スパラガス収穫ロボットの開発」
田口喜祥 氏 (長 崎県工業技術センター
農工連携の研究課題の一つとしてアスパラガス収穫作業の軽労化を目的とした収穫ロボットの開発を総合農林試験場と共同で行ってい る。露地栽培 と比較して単位面積あたり5倍の収穫量が望める半促成長期どり栽培で使用可能なアスパラガス収穫ロボットを提案し、要素技術の開発を行っている。これまで に試作したアスパラガス収穫ロボットのための移動台車、ロボットアーム、ビジョンセンサについて報告する。

10:15−10:35 話題提供3:
「化 学プラントメンテナンスのための表面腐食劣化診断システムの開発」
竹囲年延 氏 (茨 城県工業技術センター
茨城県工業技術センターと日立エンジニアリング・アンド・サービス及び筑波大学油田教授、千葉工業大学小柳栄次氏を中心にして、 鹿島コンビ ナート施設内の三菱化学プラントを対象にした、化学プラントメンテナンスのための表面腐食診断システムの開発に取り組んでいる。腐食に関係があるとされる 配管表面の保温材中の水分を、中性子源を用いて表面から検出するセンサの開発が行われた。並行して、そのセンサを持ち運び移動するシステムの開発に取り組 んでいる。これら開発について報告する。

10:35−10:55 話題提供4:
「最 適加工条件探索装 置の開発」
小口京吾 氏 (長 野県工業技術総合センター 精密・電子技術 部門

長野県には難加工材の精密加工を得意とする企業が集積しているが、 難加工材の品種は増え続ける一方であり、個々の品種対する最適な加工条件を探すことは容易ではない.そこで,長野県工業技術総合センターでは,このような 地域企業を支援するため, 中小企業庁・関東経済産業局による補助事業として,平成14〜16年度に亘り, 切削試験を自動的に行い最適な加工条件を迅速に決定するための装置を、(株)エグロさんと共同で開発した.
(参考)http://www.nagano-it.go.jp/seimitsu/bccs/index.html
(プレゼン資料
10:55−11:10 話題提供5:
「福 祉分野へのメカトロニクス技術の応用」
朴忠植 氏 (大阪 府立産業技術総合研究所

大阪府立産業技術総合研究所では、ロボット振興指針に基づき、中小企業への技術移転を目指した福祉分野へのメカトロニクス技術を応用した研究を行なってい る。現在、行なっている段差乗り越え機構を有する歩行支援器ならびに筋・腱直結電動義手の開発について報告する。
(プレゼン資料, 配布資料


11:10−11:50 招待講演:
「マ イクロファクトリの思想と実践」
岡崎祐一 氏   (産 業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門

生産物の小型化に相ふさわしく,製造機械や生産システムを小型化していくこ とにより,人と環境に優しく,軽快で迅速なものづくりを志向するマイクロファ クトリの思想は,17年前に発表されて以来,各方面で研究開発がなされ,今 や世界的な潮流にまでなろうとしている.中でもその活動を産業への実践とい う形でリードしているのは長野県テクノ財団におけるDTF研究会である.マイク ロファクトリの意義から各方面の取り組み,そして国内外の動向までを紹介す る
11:50−12:00 (総合討論)

(第2部 午後)『ロボティ クス・メカトロニクスを支えるデバイス技術』
開催地である長野県は、産業集積の特徴である精密機械加工や電子関連技術を利用した 各種デバイス産業基地としての役割を支えている。長野県を代表する ロボ・メカ関連デバイスを製造している企業の事例発表を行い、地域性を理解していただく。
13:00−14:00 特別講演:
「諏 訪地域産業の活性化と新産業の創出を目指して」
大橋俊夫 氏   (諏 訪産業集積研究センター 副会長) 

日本の工業集積を21世紀にむけて進化させる先駆的な取り組みが長野県諏訪地域に おいて全国の大学研究者と地域産業人によって進められている。2007年4月には これらの参加によって諏訪産業集積研究センターが発足し活動が始まっている。 長野県諏訪地域という国内でも有数の工業集積地域のなかで製造業の衰退という状況 に対し経済の活性化と産業の再構築を目指し活動している状況を報告する。
(参考)http://www.siarc.jp/
 
14:00−14:30 話題提供1:
「起 業 〜世界に貢献 できるセンシング企業を目指して〜」
白鳥典彦 氏   ( マイクロストーン株式会社 代表取締役社長) 

9年前自宅の小さな六畳間から、大きな夢を持ってマイクロストーン株式会社を創業させていただきました。多くの皆様、とりわけ長野県工業技術総合センター の皆様のご協力をいただき、今日を迎えております。モーションセンサ(ジャイロセンサ・加速度センサ)のコアデバイス開発から、それらを用いた自動車、 FA装置、人体、ロボットの動作を検出し解析できるセンシング応用製品を自社内で開発・生産・販売まで一貫して参りました。この間に社員と共に体験させて いただいた多くの成功・失敗体験談を含め発表させていただきます。
http://www.microstone.co.jp/

14:30−15:00 話題提供2:
「ハー モニックドライブの開発事例」(仮題)
上浦啓次 氏 (株 式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 精機本部 技術部 マネージャー)

ハーモニックドライブは小型、軽量で1段で高減速比が得られ、高トルク容量を持つ精密減速機で、バックラッシを必要としないことから、産業用ロボットを中 心に精密な位置決め精度が要求される分野で広く使われてきました。ハーモニックドライブは常長野aに高負荷容量化、高精度化、小型軽量化が要求され、これらの要 求に応えるため、様々な開発を続けています。今回、それらの中から開発事例をご紹介いたします。
http://www.hds.co.jp/

15:00−15:30 話題提供3:
「同 軸二 重反転型一人乗りヘリコプターGEN H-4の開発ものがたり」
柳沢源内 氏 (GEN CORPORATION 取締役社長)

GEN H-4は長野県松本市にあるエンジニアリング・システム社にて開発されました。 (現在は航空機部門のみ独立し、GEN CORPORATIONになっています) 小型(Kogata)・軽量(Keiryo)・高性能(Kouseinou)と日本お得意の三拍子そろった純国産製品です。 今までの長年の研究開発の苦労話についてご紹介します。
http://www.gen-corp.jp/
(プレゼン資料, 配布資料
15:30−15:50 (総合討論)

実行委員会(氏名,所属):
北沢俊二(長野県工業技術総合センター)[実 行委員長]
小口京吾(長野県工業技術総合センター
横道正和(長野県工業技術総合センター
宮嶋隆司(長野県工業技術総合センター
清水基弘(長野県工業技術総合センター
岡野仁(広 島県立総合技術研究所
朴忠植(大 阪府立産業技術総合研究所
道野隆二(熊本県産業技術センター
永田和之(産 業技術総合研究所
神徳徹雄(産 業技術総合研究所
鈴木慎一(北海道立工業試験場)[地域 交流ワークショップ2007実行委員長]
藤原基芳(三 重県科学技術振興センター)[地域交流ワークショップ2006実行委員長]
毛利謙作(高知県工業技術センター) [地域交流ワークショップ2005実行委員長]
お問い合わせ:
ワークショップ実行委 員会: chiiki2008 (at) m.aist.go.jp

発表者の方へ

■配布資料
当日の資料を実行委員会側で印刷をいたします。原稿がございましたら6 月2日までにデータを実行委員長の北沢宛にお願いいたします。(できましたらメールにて。ただし、1.5メガ以下のファイル)
間に合わないようでしたら、当日、50部ほどご持参ください。

郵送の場合は、以下へお願いします。
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〒380-0928 長野市若里1-18-1
長野県工業技術総合センター
材料技術部門 設計支援部 宮嶋隆司あて
----------------------------------------

■発表方法
当日は、PCとプロジェクターを用意してあります。持ち時間の最後に10分程度の質疑応答のディスカッションの時間を確保いただくようお願いいたします。

なお、当日は地域ワークショップの受け付けにて講演者である旨をお伝え頂き、ご発表時のデータ等の受け渡し方法について打ち合わせてください。

■周知について
本ワークショップは、気軽に聴講に来て頂けるようにしたいと思っています。 RoboMec2008公式HPからの申し込みもできますが、実行委員長の北沢まで直接申し込んで頂いても構いません。(会議室のスペースが許す限り、当 日受け付けもOKです)

関係者の皆様へお声掛けをお願い申し上げます。

■発表資料について
多くの公設試の仲間が旅費が確保できないためにワークショップに参加できませんでした。お互いに情報を共有するためにも、発表に使われたプレゼン資料を ホームページに掲載させていただければ幸いです。つきましては、公開することが不都合なスライドを削除したプレゼンテーションファイルを神徳までお送りい ただくようお願いいたします。もし、配布資料に関しても著作権などに問題がなければ一緒にホームページに掲載させていただだきますので、一緒にお送りくだ さい。

よろしくご協力お願いいたします。


懇親会

ワークワークショップ直後に、JSME ロボティクス・メカトロニクス部門20周年記念フォーラム(16:00〜 1F メルパルクホール),部 門登録者総会・ウェルカムパーティー(17:30〜  3F 白鳳)が予定されております。発表者も参加者もご招待されております。ぜひ、ご参加ください。
ウェルカムパーティ後に、有志で懇親会ができれば幸いです。


発表募集(終了): 

本ワークショップでの発表を募集します。
内容:
メカトロニクス、生産情報技術に関するもので、かつ「地場産業」、または「中小企業」、または「地域固有のもの(例:北海道や 東北地方の雪対策、名産品、地方自治体の政策)」に関するものなら失敗事例でも結構です。具体的なニーズ、技術的な問題点の提起、開発 した技術の紹介を歓迎致します。
発表時間:
質疑応答を含めて20分程度を予定しています。発表件数によって変更の可能性もあります。
発表資料:
4 月初旬までに、ご講演の内容に関する原稿をご提出くださいますようお願いいたします。 講演当日に印刷して参加者に配布したいと思います。 すでに発行された文献をお使いいただいてもかまいません。 ただし、印刷物として配布いたしますので著作権上の問題のないようご確認いただくとともに、出典を明記するようにお願いいたします。
※印刷物を用意する関係上、お早めに頂戴できましたら幸いです。
あ らかじめ配布資料のpdfファイルを送付いただければホームページに掲載いたします(著作権や特許申請で公開日の問題があるものは掲載できな いことをあらかじめご了解ください)。 当日のプレゼン資料に関してもご了承いただければ、pdfファイルとしてホームページに掲載させていただきたいと思 います。
その他:
発表内容、発表件数、発表者の時間的な都合 を考慮して、オーガナイザ側で第1部、第2部に振り分けさせていただきます。
申込締切:
(締 め切りに関わらず,早めに発表申込みいただければ助かります)
申込書内容:
発表者氏名、所属、タイトル、発表概要(200字程度)、連絡先(E-mail, 電話、FAX)
(所属組織や参考資料のURLを追加いただければワークショップのホームページからリンクを張らせていただきます)
申込先:    
ワークショップ実行委 員会: chiiki2008 <at> m.aist.go.jp
このワークショップは、 (社)日本機械学会「ロボティクス・メカトロニクス講演会2008」の一環として開催されます。
公式Webページ http://www.jsme.or.jp/rmd/robomec2008/index_j.htm

ボランティア募集:

ロボティクス・メカトロニクス講演会2008が来年6月に長野で開催されます。今回も併設行事として、初日(6/5)に地域交流ワークショップを開催した いと考えております。皆さまの積極的なご協力をお願いいたします。つきましては、旅費を確保いただくとともに、以下の協力をいただければ幸いです。

1)実行委員会のメンバーとして協力
今年も、実行委員会形式で運営していきたいと思います。今年は、RoboMec2008の実行委員である長野のメンバーと協力して企画を進めて行く予定で す。地元の長野県工業技術総合センターの方々をはじめとして、全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かしたいと考える全国の方々のボ ランティアを募集しております。ボランティアいただける方は、神徳まで連絡いただければ幸いです。
2)話題提供者として協力
実行委員会による企画内容にもよりますが、各地域の状況報告をワークショップで発表いただき、議論していただくようお願いいたします。
3)参加者として協力
旅費を確保して、ワークショップに参加いただくようお願いいたします。
4)情報提供者として協力
実行委員会による企画内容にもよりますが、参加できない場合は、各地域の情報を提供いただければ幸いです。

ロボティクス・メカトロニクス講演会は日本機械学会のロボティクス・メカトロニクス部門が主催する千人以上の参加者を集める部門講演会です。例年、初日に ワークショップやチュートリアルなどの企画があり、2日目、3日目に一般発表となるポスター形式の発表が行われております。
となっていますので、旅費の有効利用のために地域交流ワークショップ参加とともに講演会での研究発表を検討ください。(これらの日程は講演会ホームページ で確認ください)

(参考)
ロボティクスメカトロニクス講演会2008ホームページ
http://www.jsme.or.jp/rmd/robomec2008/index_j.htm

第3回地域交流ワークショップ(昨年のワークショップ)
http://staff.aist.go.jp/t.kotoku/mechatronics/events/workshop2007.html

よろしくご検討お願いいたします。

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