RoboMec2009 Workshop 

第5回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」

 [2009.05.29 更新] 
INDEX:   概要   プログラム  発表者の方へ  懇親会  発表募集 ボランティア募集

ご報告:new  

皆さまのご協力のおかげで、多くの参加者を集めて、福岡で盛況にワークショップを開催できましたことを御礼申し上げます。(全体で46名、うち産技連7組織、17名)

第一部では、各地の取り組みに関する話題提供とともにTAMA協会の小林氏による首都圏の産学官連携の取り組みの紹介が行われ、情報交換中心の質疑応答 による有意義なミーティングになりました。第二部では、福岡県の元気な地元企業さんによる話題提供をいただきました。いずれもワークショップの参加者だけ で聞くのがもったいないような興味深い講演をいただきました。

また、RoboMec2009のウェルカムパーティの後には、有志でRTミドルウエア講習会のスタッフとともに懇親会に繰り出して親睦を深めることができ ました。

最後に、会場を提供いただくとともに、いろいろと便宜を図っていただいたRoboMec2009実行委員会と地元の福岡県工業技術センターの皆様に感謝い たします。

workshop2009


概要: 

 全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、 情報交換や議論を行いたいと思います。各地域には、産地技術や農林水産 品、観光等の地域産業資源へのロボメカ支援研究事例をはじめ、特徴ある 産業集積から生まれた産学官連携や地域間連携による研究活動事例など、 地域ならではのロボメカ物語があります。
 今回は、素晴らしい技術を有する地元の企業から研究・開発にまつ わる物語を、そして、地域課題に挑戦している全国の研究機関から、研究 に関する苦労、苦心、工夫など泥臭いことも含めて、成功、失敗にとらわ れず発表していただき、今後のロボメカ研究の発展と地域の活性につなが る知見を広げることを重視したフランクかつ有意義なワークショップにし たいと考えております。
共催:
産業技術連携推進会議 製造プロセス部会 プロセス技術分科会 生産情報・メカトロニクス研究会
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2009
協賛:
・ふくおかロボット技術研究会
日時:
2009年5月24日(日)   10:00−17:00
場所:
福岡国際会議場 4階会議室 410会議室
〒812-0032 福岡市博多区石城町2-1  TEL.092-262-4111 FAX.092-262-4701
(ロボティクス・メカトロニクス講演会2009の会場)
参加費用:
公開企画ですのでどなたでも参加いただけます。
お申込み:
RoboMec2009の 申込ページからお願いいたします。

プログラム:

(第1部)『地域産業資源を支援するメカトロニクス』
  各地域の「強み」である産地の技術、地域の農林水産品、 観光資源等の地域産業資源に対して支援を行っているメカトロニクス関連技術の事例を紹介する。
10:00−10:15  ご挨拶
石田康弘  実行委員長 (福岡県工業技術センター)
矢野智昭 研究会主 査 (産業技術総合研究所)

10:15−10:30  話題提供1
全自動収穫ロボットシステムの開発
田口喜祥 氏 ( 長崎県工業技術センター
農工連携による研究開発として、アスパラガスを対象とした全自動収穫ロボットシステムの開発を行っている。 この研究は、県内にある農林技術研究センター(農林系公設研究所)と連携して実施しているプロジェクト研究であり、 収穫ロボットの開発とロボット用圃場の開発を行っている。 開発中の収穫ロボットシステムの状況について報告する。
(配付資料:pdf/340KB、プ レゼン資料:pdf/0.6MB)

10:30−10:45 話題提供2
「FeliCaカードリーダーの開発と応用システム」
道野隆二
氏、河北隆生 氏 (熊本県産業技術センター
小谷明義 氏 (株式会社コムネット)
FeliCaは、Sonyが開発した非接触のICカード技術であり、 電子マネーやIC乗車券など身近に利用されている。 今回は、FeliCaカード個々にユニークに割り当てられている ID(IDm)を読込むシステムを試作し、 このIDmを利用して個人を識別する応用システムとして大学等における出席管理システムを 開発・構築中であるので、その報告をする。
(配 付資料:pdf/1MB 、プレゼン資料抜粋:pdf/1MB)

10:45−11:00 話題提供3
「光ピンセットとメカトロ技術の融合による高度マイクロ操作技術」
田中芳夫氏 (産業技術総合研究所四国センター 健康工学研究センター)
四 国の社会問題を代表するキーワードの1つは、高齢化である。 高齢化は他地域より進んでいたことから、数年前から産業クラスター計画の一環として、 健康産業クラスターの形成をめざす取り組みを始めている。 講演者は、光ピンセットと高度自動化技術である画像処理などを統合することで、 光学顕微鏡下の汎用非接触マイクロ操作技術としての確立をめざすと 共に、健康・医療に係わるMicro-TAS開発等への応用展開をめざしている。
(配付資料:pdf/1.5MB、)

11:00−11:50 特別講演
「TAMA協会の連携実現への挑戦」
小林弘幸
 氏 ((社) 首都圏産業活性化協会(TAMA協会)クラスタ・サブ・マネージャ)
(プレゼン資料抜粋:pdf/1.4MB)

11:50−12:00 総合討論1

(昼食休憩)

13:30−13:45 話題提供4
「乳牛の行動モニタリングシステムの開発」
毛利謙作 氏 ( 高知県工業技術センター
大規模化の進む酪農家において、乳牛の個体管理を実現するため、 小型の無線端末を用いた行動モニタリングシステムを開発した。 発情行動や健康状態と相関関係のある牛の姿勢について、判定方法を開発し、 判定、記録するソフトウェアを開発した。独自の通信アルゴリズムを開発し、 省電力化を図った。 また、システムの連続運用により、実用上の課題を把握し、その対策を行った。
(プレゼン資料:pdf/440KB)

13:45−14:00 話題提供5
「ステンレスパッキンの挑戦!  −構造による機能の実現−」
上野直広
 氏 (産業技術総合研究所 生体計測技術研究センター
配 管接合部分には気密性確保のためパッキンが用いられる。TOKiエンジニアリング社の開発したステンレスパッキンは全く新しい発想に基づくものであり、こ れを産総研で動作原理の裏付け、解析・評価することによって、ブラッシュアップし、様々な産業への適用を目指している。このような、中小企業のシーズを公 的機関で磨くという、新たな産学官連携スキームの試みを紹介する。
(プレゼン資料:pdf/400KB)

14:00−14:15 話題提供6
「ユビキタスエコーの開発とそ の応用展開」
福田修
 氏 (産業技術総合研究所 生体計測技術研究センター
我 々の研究グループでは,いつでも,どこでも,だれでもが使用できる携帯型超音波画像計測装置(ユビキタスエコー)を開発している.この装置は,USBで パーソナルコンピュータに接続して使用するもので,従来の医療用の装置と比べると小型,軽量,安価な構成が特徴である.他のシステムへの組み込みや,応用 ソフトウェア開発も容易であることから,様々な応用展開が進められつつある.その一例をご紹介する.
(配付資料:pdf、プレゼン資料:pdf)

14:15−14:30 話題提供7
「福岡県工業技術センターにお けるフェムト秒レーザの活用事例報告」
林宏光 
氏  ( 福岡県工業技術センター
フェムト秒レーザとは、数フェムト秒(1フェムト=千兆分の1秒)から数百フェムト秒の間だけ発光するレーザのことである。極めて短時間に発光しているた め、従来のレーザ加工では不可能な加工が可能となる。この最新レーザ加工技術の実例として、福岡県工業技術センターにおけるフェムト秒レーザーの応用事例 を報告する。
(配付資料:pdf、プレゼン資料:pdf)
(休憩)

(第2部)『ロボティクス・メカトロニクスを支える元気な地元企業』

地元を代表するロボ・メカ関連デバイスを製造している企業の事例発表を行い、 地域性を理解していただく。
15:00−15:20 話題提供1
「非破壊検査におけるロボット化の取り組み」
和田秀樹 氏 ( 新日本非破壊検査(株) メカトロニクス部 課長) 

15:20−15:40 話題提供2
「メカトロニクス設計及びコンサルタント業」
石井和男 氏 ( RoboPlusひびきの(株) 取締役 (九州工業大学大学院 生命体工学研究科 准教授)) 

15:40−16:00 話題提供3
「RT応用技術教育用2輪倒立振子ロボット製作 セットの開発」
河野孝治 氏  ((株) JAPAN ROBOTECH 代表取締役) 

16:00−16:20 話題提供4
「ロボットアミューズメント機器事業化事例〜ロ ボキャッチャーの誕生まで〜」
永里壮一 氏   ( メカトラックス(株) 代表取締役) 

16:20−16:40 話題提供5
「ロボットシューティングシステム 「Blaser」 −小型二足歩行ロボットの活用−」
水井雅彦 氏 (Hotproceed  共同研究者 (九州共立大学)) 

16:40−16:55 総合討論2 & 次回案内

実行委員会(案):

石田康弘(福 岡県工業技術センター) [実行委員長]
吉川 毅(北海道立工業試験場
竹下朋春(福 岡県工業技術センター
林 宏光(福 岡県工業技術センター
田口喜祥(長崎県工業技術センター
岡野 仁(広 島県立総合技術研究所
朴 忠植(大 阪府立産業技術総合研究所
道野隆二(熊本県産業技術センター
田中 徹(佐賀県工業技術センター
田中芳夫(産 業技術総合研究所
上野直広(産業技術総合研究所
福田 修(産 業技術総合研究所
神徳徹雄(産 業技術総合研究所

榊 泰輔九州産業大学)  [RoboMec2009実行委員会]
池田喜一(産 業技術総合研究所) [産業技術連携推進会議 製造プロセス部会長]
矢野智昭(産 業技術総合研究所) [産業技術連携推進会議 生産情報・メカトロニクス研究会長]
北沢俊二(長 野県工業技術総合センター) [地域交流ワークショップ2008実行委員長]
鈴木慎一(北海道立工業試験場) [地域交流ワークショップ2007実行委員長]
藤原基芳(三 重県科学技術振興センター) [地域交流ワークショップ2006実行委員長]
毛利謙作(高 知県工業技術センター) [地域交流ワークショップ2005実行委員長]

お問い合わせ:
ワークショップ実行委員会: chiiki2009 (at) m.aist.go.jp

発表者の方へ:

■配布資料
当日資料印刷のため、発表者はデータを次のように送付ください。
・形式:アブストラクト1枚(体裁は問いません、両面可)
・送付先:福岡県工業技術センター機械電子研究所 石田宛
・〆切:5/20(水)
上記に間に合わない場合、あるいは1枚紙以外を配付資料としたい場合 (パワーポイントのプレゼンファイルをそのまま用いる、あるいは既存の文献を用いる 等)は、発表者が必要部数を印刷し当日持参ください。

■発表方法
当日は、PCとプロジェクターを用意してあります。 持ち時間の半分程度の質疑応答のディスカッションの時間を確保いただくようお願いいたします。
発表者の当日プレゼン用ファイルは、a)当日USBメモリ持参(当所のPCを利用)、 b)当日PC持ち込み、c)事前(5/20まで)に石田実行委員長までファイル送付、 のいずれかにてご準備ください。

なお、当日は地域ワークショップの受け付けにて講演者である旨をお伝え頂き、 ご発表時のデータ等の受け渡し方法について打ち合わせてください。

■周知について
本ワークショップは、一般公開企画です。 皆さんに気軽に聴講に来て頂けるようにしたいと思っています。 当日受付も可能ですが、資料準備のためになるべくRoboMec2009 ホームページの参加申し込みをしていただくよう、 関係者の皆様へお声掛けをお願い申し上げます。

■発表資料について
多くの公設試の仲間が旅費が確保できないためにワークショップに参加できません。 お互いに情報を共有するためにも、発表に使われたプレゼン資料を ホームページに掲載させていただければ幸いです。 つきましては、公開することが不都合なスライドを削除したプレゼンテーションファイルを 神徳までお送りいただくようお願いいたします。 もし、配布資料に関しても著作権などに問題がなければ一緒にホームページに 掲載させていただだきますので、一緒にお送りください。

よろしくご協力お願いいたします。

懇親会:

ワークワークショップ直後に、部門登録者総会・ウェルカムパーティーが予定されております。
このウェルカムパーティ後に、有志で懇親会ができれば幸いです。

参加者のご感想:




発表募集: 

本ワークショップでの発表を募集します。
内容:
メカトロニクス、生産情報技術に関するもので、かつ「地場産業」、または「中小企業」、または「地域固有のもの(例:北海道や 東北地方の雪対策、名産品、地方自治体の政策)」に関するものなら失敗事例でも大歓迎です。具体的なニーズ、技術的な問題点の提起、開発 した技術の紹介を歓迎致します。
発表時間:
質疑応答を含めて20分程度を予定しています。発表件数によって変更の可能性もあります。
発表資料(検討中):
3 月初旬までに、ご講演の内容に関する原稿をご提出くださいますようお願いいたします。 講演当日に印刷して参加者に配布したいと思います。 すでに発行された文献をお使いいただいてもかまいません。 ただし、印刷物として配布いたしますので著作権上の問題のないようご確認いただくとともに、出典を明記するようにお願いいたします。
※印刷物を用意する関係上、お早めに頂戴できましたら幸いです。
あ らかじめ配布資料のpdfファイルを送付いただければホームページに掲載いたします(著作権や特許申請で公開日の問題があるものは掲載できな いことをあらかじめご了解ください)。 当日のプレゼン資料に関してもご了承いただければ、pdfファイルとしてホームページに掲載させていただきたいと思 います。
その他:
発表内容、発表件数、発表者の時間的な都合 を考慮して、実行委員会側で第1部、第2部に振り分けさせていただきます。
申込締切:
(締 め切りに関わらず,早めに発表申込みいただければ助かります)
申込書内容:
発表者氏名、所属、タイトル、発表概要(200字程度)、連絡先(E-mail, 電話、FAX)
(所属組織や参考資料のURLを追加いただければワークショップのホームページからリンクを張らせていただきます)
申込先:    
ワークショップ実行委 員会: chiiki2009 <at> m.aist.go.jp
このワークショップは、 (社)日本機械学会「ロボティクス・メカトロニクス講演会2009」の一環として開催されます。
公式Webページ http://www.jsme.or.jp/rmd/robomec2009/

ボランティア募集:

ロボティクス・メカトロニクス講演会2009が来年5月に福岡で開催されます。今回も併設行事として、初日(5/24)に地域交流ワークショップを開催し た いと考えております。皆さまの積極的なご協力をお願いいたします。つきましては、旅費を確保いただくとともに、以下の協力をいただければ幸いです。

1)実行委員会のメンバーとして協力
今年も、実行委員会形式で運営していきたいと思います。今年も、RoboMec2009の実行委員会と協力して企画を進めて行く予定で す。地元福岡県工業技術総合センターの方々をはじめとして、全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かしたいと考える全国の方々のボ ランティアを募集しております。ボランティアいただける方は、神徳まで連絡いただければ幸いです。
2)話題提供者として協力
実行委員会による企画内容にもよりますが、各地域の状況報告をワークショップで発表いただき、議論していただくようお願いいたします。
3)参加者として協力
旅費を確保して、ワークショップに参加いただくようお願いいたします。
4)情報提供者として協力
実行委員会による企画内容にもよりますが、参加できない場合は、各地域の情報を提供いただければ幸いです。

ロボティクス・メカトロニクス講演会は日本機械学会のロボティクス・メカトロニクス部門が主催する千人以上の参加者を集める部門講演会です。例年、初日に ワークショップやチュートリアルなどの企画があり、2日目、3日目に一般発表となるポスター形式の発表が行われております。
となっていますので、旅費の有効利用のために地域交流ワークショップ参加とともに講演会での研究発表を検討ください。(これらの日程は講演会ホームページ で確認ください)

(参考リンク) 
よろしくご検討お願いいたします。

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