RoboMec2007 Workshop 

第3回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」

 [2007.05.18更新] 


INDEX:  ご報告  概要   プログラム(案) 発表者の方 へ 懇親会 発 表募集[終了] 

ご報告:new

皆さまのご協力のおかげで,25名の参加者を集めて秋田で盛況にワークショップを開催できましたことを御礼申し上げます.

失敗事例を交えた特別講演「MZ Platformによる中小企業のIT化」や小型ヒューマノイドロボットの実演を含む特別講演「小型のヒューマノイドロボット制作の苦労話」では,上手な 講演に引き込まれてあっという間に時間が経ってしまいました.公設試からの話題提供は4件と少なかったのですが, 発表時間と同じだけ質疑応答時間を確保して,工夫や本音を聞きだそうとする双方向の情報交換を重視した試みに対して,「自分のところでは...」というよ うな情報提供を参加者からいただき,とても有意義なミーティングになったと思います.

参加者からは,「もっと広報して企業が多く集まれるような 仕組みにしては如何でしょうか」という声もいただいており,次回にワークショップを企画する機会があれば,企業さんからの話題提供も織り交ぜていきたいと思います. これを機会に参加者同士の交流が実って小さくても構わないのでプロジェクトを立ち上げることができたら幸いです。
今後とも産技連の活動にご支援、ご協力いただくようお願いいたします。

最後に,会場を提供いただいたRoboMec2007実行委員会の皆さまに感謝いたします.
オーガナイザ一同

概要: 

全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、情報交換や議論を行いたいと思います。各地域の産業のニーズ、およびそれらのニーズに 基づくメカトロニクス研究 について、苦労している泥臭いところ、工夫しているところなどを成功、失敗にとらわれず発表していただき、今後のロボメカ研究や地域活性に活かせるように 知見を広げることを重視した、フランクなワークショップにしたいと思います。
共催:
産 業技術連携推進会議 製造プロセス部会 プロセス技術分科会 生産情報・メカ トロニクス 研究会
日時:
2007年5月10日(木) 14:55~17:35 
(終了後、18:00~ホテルメトロポリタン秋田3F光風の間でウェルカムパーティが予定されてい ます)
場所:
ホテル メトロポリタン秋田 4階 かえでの間
〒010-8530秋田市中通7丁目2番1号
http://www.metro-akita.co.jp/
参加費用:
無 料企画  (生産情報・メカ トロニクス研究会会員,または,ロボティクス・メカトロニ クス講演会2007の参加申込が必要です)
お申込み:
所属,氏名,参加希望W/T名(地域交流ワークショップ)を,電子メールにて,robomec2007wt@akita-pu.ac.jp にお送りください.
オーガナイザ(氏名,所属):
鈴木慎一(北海道立工業試験場)
小笠原雄二(秋田県産業技術総合研究センター)
松倉和浩(秋田県産業技術総合研究センター) 
藤原基芳(三重県科学技術振興センター)
神徳徹雄(産業技術総合研究所)
お問い合わせ:
ワークショップ実行委 員会: mechatronics2007 <at> m.aist.go.jp

プログラム(案): 

14:55 -15:00  はじめに (鈴木慎一・オーガナイザ代表)
15:00-16:00 研究事例発表(4件)
16:00-17:30  特別講演(2件)
17:30-17:35 おわりに

第1部 研究事例紹介
話題提供1:
「球面モータを用 いたレーザ追尾距離測定装置の開発 」
矢 野智昭 (産業技 術総合研究所 知能システム研究部門
知能システム研究部門で研究開発した「小型球面モータ」を、計測標準研究部門で開発した 「レーザ追尾距離測定装置」のミラー駆動装置に採用して装置の小型・軽量・高精度化を達成した。 本装置を4台用いれば、フィールド上に設置してすぐに計測を開始でき、 サブミクロンの計測精度を有する携帯型三次元座標測定機を構成できる。 共同で開発するに至った経緯についても紹介する。
(配布資料 pdf:229KB
(参考資料) http://staff.aist.go.jp/t.yano/

話題提供2:
「パイプハウスの耐雪シミュ レーション
光 井輝彰 (岐阜県 情報技術研究所 メカトロ研究部)
平成17~18年の豪雪は岐阜県北部の農村に大きな被害をもたらした。 パイプハウスはほうれん草やトマトの栽培に使用しており、冬期はピニールを外しているが、 パイプに降り積もった雪によりその多くが崩壊した。 そこで、パイプハウスの雪害対策の一環として、 コンピュータシミュレーションによるパイプハウスの構造的な強度について検討を行った。
(参考資料)

話題提供3:
「秋田発ローイン グ型リハビリ マシンの実用化 」
宮 脇和人 (秋田県 産業技術総合研究センター
ローイングマシンと機能的電気刺激(FES)により全身運動を行う機器を秋田県内の産学官連携により開発した。 このローイングマシンは下肢と上肢を同時に運動することができる。 本装置を用いることにより高齢者や障害者の運動不足が解消される。 本装置の開発と実用化に際しての課題等を報告する。
(配布資料1 pdf:407KB
(配布資料2 pdf:454KB

話題提供4:
「下水道管補修用 せん孔ロボットの開発」
鈴 木慎一 (北海道立工業試験場 情報シ ステム部)
下水道管の補修は、損傷部に樹脂を挿入するが、この樹脂により家庭等からの取付管との接合部が塞がる。 このため、新たにせん孔作業が必要となるが、この作業の加工品質の確保、 作業時間短縮、システムコストの低減が課題であった。 本発表では、これらを解決するため、取付管側から挿入する小型多軸せん孔ロボットの開発について報告する。
(発表資料 pdf:296KB
第2部 特別講演
特別講演1:
「MZ Platformによる中小企業のIT化」
古 川慈之 (産業技術総合研究所 デジタルものづくり研究センター
高度なスキルを必要とせずにソフトウェアを作成できるMZ Platformと、 それを用いた中小企業のIT化事例について紹介する。 MZ Platformは中小製造業を支援するために作られたソフトウェア開発基盤であり、 実際に役に立つことを研究開発の目標に掲げている。 その研究開発の経緯とIT化の事例について、成功例と失敗例を交えて報告する。
(発表資料  pdf:524KB ) 
(参考資料) http://unit.aist.go.jp/dmrc/mzpf/mz_top.html

特別講演2:
「小型のヒューマノイドロボット制作の苦労話」
佐藤仁
  (株式会社ジェイ エス・ロボティクス
HRP-2m(Choromet)など製作や、これまで制作してきた人型ロボットや ロボットを作るための道具作りなど の苦労話を紹介する.
(発表資料 pdf:362KB
(参考資料) http://www.js-robotics.com/

<< 特別講演講師紹介 >>

特別講演1:
古川慈之 先生
http://unit.aist.go.jp/dmrc/center/staff/furukawa/index.html
産業技術総合研究所 デジタルものづくり研究センター 研究員
2003年9月 東京大学大学院工学系研究科環境海洋工学専攻博士課程修了
2003年10月 産業技術総合研究所入所 現在に至る
主に曲面を対象とした3次元形状処理に関する分野が専門、
2003年から設計・製造支援用ソフトウェアのエンドユーザ開発に関する研究に従事


特別講演2:
佐藤仁 先生
http://www.mi-ra-i.com/JinSato/
1983年より21年間カナダに永住しソフトウエア研究開発を行いながら、ロボット作りを行なう。
2005年にベンチャー会社設立の為に帰国し、つくば市に株式会社 JS-ROBOTICSを立ち上げ、産業技術総合研究所、ゼネラルロボティクス社と共同でHRP-2m(Choromet) の設計を行なう。



話題提供者の方へ:

自己満足的な成果だけを報告する学術的な発表会ではなく、ニー ズや苦労している点に主眼をおいた研究会です.地方公設試職員に、各地域の産業のニーズ、ニーズに基づくメカトロニクス研究に ついて、苦労している泥臭いところ、工夫しているところなどを成功、失敗にとらわれず発表していただきます。
質疑応答の際には「自分のところではこのようにしている」といった情報交換をお願いいたします.


懇親会について

ホテルメトロポリタン秋田3F光風の間で18:00からウェルカムパーティ が予定されてい ます .
ウェルパーティの後に,有志で懇親会を開きたいと思っておりますのでそちらへの参加も大歓迎です。参加希望者はご連絡 ください。


発表募集: (終了)

本ワークショップでの発表を募集します。
内容:
メカトロニクス、生産情報技術に関するもので、かつ「地場産業」、または「中小企業」、または「地域固有のもの(例:北海道や 東北地方の雪対策、名産品、地方自治体の政策)」に関するものなら失敗事例でも結構です。具体的なニーズ、技術的な問題点の提起、開発 した技術の紹介を歓迎致します。
発表時間:
質疑応答を含めて20分程度を予定しています。発表件数によって変更の可能性もあります。
発表資料:
無 料企 画の経費節減のため発表概要集を配布いたしません。配布資料(自由形式)がございましたら発表者側で40部程度用意して当日配布いただければ幸いです。あ らかじめ配布資料のpdfファイルを送付いただければホームページに掲載いたします(著作権や特許申請で公開日の問題があるものは掲載できな いことをあらかじめご了解ください)。 当日のプレゼン資料に関してもご了承いただければ、pdfファイルとしてホームページに掲載させていただきたいと思 います。
その他:
発表内容、発表件数、発表者の時間的な都合 を考慮して、オーガナイザ側で第1部、第2部に振り分けさせていただきます。
申込締切:
3 月10日(金)  (締め切りに関わらず,早めに発表申込みいただければ助かります)
申込書内容:
発表者氏名、所属、タイトル、発表概要(200字程度)、連絡先(E-mail, 電話、FAX)
(参考資料のURLを追加いただければワークショップのホームページからリンクを張らせていただきます)
申込先:    
ワークショップ実行委 員会: mechatronics2007 <at> m.aist.go.jp
このワークショップは、 (社)日本機械学会「ロボティクス・メカトロニクス講演会2007」の一環として開催されます。
公式Webページ http://www.robomec.org/robomec2007/index_j.htm  


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