RoboMec2011 Workshop

第7回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」



ご報告

 皆さまのご協力のおかげで、産技連9組織の18名に一般参加者を合わせ延べ63名の方に参加いただき、岡山でのワークショップを盛況に開催できましたこ とを御礼申し上げます。
 今回の参加者の内訳を見ますと、偶然だとは思うのですが、企業関係者、大学関係者、公設研究機関・行政関係者がほぼ1/3づつと、産官学でバランスの取 れた参加比率になっていました。
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 午前の第1部では、各地の公設試による話題提供と研究開発への取り組みが紹介され、情報交換のための質疑応答の多い有意義なミーティングになりました。
 午後の第2部では、高橋氏の「手術ロボットの開発」の話をはじめとして、医工連携、農工連携で技術開発に取り組む岡山県の元気な地元企業さんに話題提供 をしていただきました。今回は、広島にある中国経済産業局より参事官の方が来られ、午後の企業講演を全て聴講してから帰られましたので、岡山のモノづくり 企業の技術と実力を十分見ていただけたのではないかと思います。
 いずれもワークショップの参加者だけで聞くのがもったいないような迫力のある講演をいただき、時間が経つのを忘れるようなひとときを過ごすことができま した。
 また、RoboMec2011のウェルカムパーティの後に、有志で懇親会に繰り出して親睦を深めることができました。
 最後に、会場を提供いただくとともに、いろいろと便宜を図っていただいたRoboMec2011実行委員会、機械学会事務局ならびに地元の岡山県工業技 術センターの皆様に感謝いたします。(2011/05/31)
See you next time !

概要

 今回のワークショップでは,岡山県の特徴的な産業である農業,医療,機械制御分野から先進的な取り組みをしている有望企業を招いて,その素晴らし い企業 活動や技術の紹介を行っていただきます。地元企業からの情報発信であり,研究・開発にまつわる理念,成果,課題等が興味深く示されます。
 また,前段では地域の課題に挑戦している全国の研究機関から,様々なロボメカ研究のテーマについて発表していただきます。そして,研究開発段階における 苦労,苦心,工夫などを成功,失敗にとらわれず発表していただき,今後のロボメカ研究の発展と地域の活性化につながる有意義なワークショップにしたいと考 えております。


共同主催


開催日時と場所


申込み方法

  • 参加費用:
    無料(本ワークショップのみ参加・聴講の場合は登録は不要)
    ※Robomec2011 のポスターセッション(5/27-28)にも参加する方は,正式登録が必 要です。
  • 申し込み先:
    資料準備の都合がございますので,事前のお申し込みをお願いします。
    事務処理の簡素化のため,なるべくE-mailでのお申し込みをお願いします。
    なお,学校等から多人数で申し込まれる場合は,代表者の方が取りまとめて,参加の申し込みをお願いします。
    • E-mailでのお申し込み
      subjectに[地域交流ワークショップ 参加申込]と書き, 本文に氏名, 会員資格, 会員番号, 所属機関名, 役職, e-mail, 参加希望(第1部,第2部または両方)を以下のフォーマットで記入して,chiiki2011(at)m.aist.go.jpに お送りください。
      [メールを送るときは(at)を半角の'@'に置き換えてください。]
      subject:[地域交流ワークショップ 参加申込]
      氏名    ,岡山 太郎
      会員資格  ,[ ]機械学会 (会員、学生)
            ,[v]協賛学会会員(計測自動制御学会)
            ,[ ]一般
      会員番号  ,(機械学会会員の方のみ)
      所属機関名 ,岡山県工業技術センター
      役職    ,研究員
      e-mail   ,taro[a]okayama.go.jp
      第1部   ,参加
      第2部   ,参加
      1. 協賛学会については、以下のURLを参照してください。
        http://www.jsme.or.jp/rmd/robomec2010/support.html
      2. 英数字は半角,それ以外は全角でお願いします。
      3. 半角カナは使用しないでください。
      4. 英字半角のカンマ区切りでお願いします。
    • FAXでのお申し込み
      以下の開催案内書の中にある参加申込書をご利用ください。
      開催案内書
    • 申込締切
      2011年5月23日(月) 17:00まで
    第7回地域交流ワークショップ 実行委員会
    担当:三輪 昭生(岡山県工業技術センター 技術支援部 連携支援グループ)
    FAX : 086-286-9632
    E-mail : chiiki2011 (at) m.aist.go.jp
    ※お問い合せは miwa (at) okakogi.go.jp(担当:三輪)までお願いします。
    [メールを送るときは(at)を半角の'@'に置き換えてください。]
お申込みの際に頂いた個人情報は,当ワークショップの運営にのみ利用させていただきます。
それ以外の用途については,一切使用いたしません。

プログラム

第1部 『地域産業資源を支援するメカトロニクス』

各地域で地元企業のニーズに即応した産地の技術,地域の農林水産品等の地域産業資源に対して支援を行っているメカトロニクス関連技術の事例を紹介します.
10:00-10:10 開会・ご挨拶
10:10-10:35 筋電測定装置のRTコンポーネント化とその応用
三輪 昭生 氏(岡山県工業技術センター), 梶谷 勇 氏(産総研), 神徳 徹雄 氏 (産総研)

医療計測用に作られた筋電測定装置の応用範囲を広げる試みとして,その信号を取り込むためのRTコンポーネントを作成した。このコン ポーネントと他のコン ポーネントを組み合わせることで,筋電の測定を行うシステムやゲームをとりいれた筋力訓練システムの試作を行ったので,それを紹介する。
(配付公開資料:pdf)
10:35-11:00 柑橘搾汁機を中心とした「ものづくりの地産地消」の取り組み
毛利 謙作 氏(高知県工業技術センター)

高知県にはユズを始め,ブンタン,小夏等の特産柑橘類がある。大型のため,加工が進んでいなかったブンタンを対象に,操作とデータ表 示をタッチパネルで行 う新型搾汁機を開発した。 それを元にして県内企業が搾汁プラントを製品化し,「ものづくりの地産池消」の先行事例として高知県地場産業大賞を受賞した。これら一連の取り組み経過に ついて報告する。
(配付公開資料:pdf)
11:00-11:25 シーケンサを用いた家具強度試験機用アクチュエータユニットの試作
小林 耕治 氏(長野県工業技術総合センター)

近年,高機能なシーケンサ―が安価で入手できるようになった。こうしたシーケンサを利用してセンシング・制御を行い,長野県内にある 家具メーカーが求めて いる強度試験装置のアクチュエータユニットを試作したので,それを紹介する。
(配付公開資料:pdf)
11:25-11:50 クローラ型アスパラガス収穫ロボットの開発
田口 喜祥 氏(長崎県工業技術センター)

アスパラガスを対象とした収穫ロボットを県内企業と共同開発している。収穫ロボットを広い圃場に安価に導入するため,レールを用いず に運用可能なクローラ 型収穫ロボットを試作した。試作した収穫ロボットでの収穫実験の結果,問題点,対策などに関して報告する。
(配付公開資料:pdf)
(昼食休憩)

第2部 『農業,医療,機械制御分野をロボティクス・メカトロニクス技術で支える元気な地元企業』

地元岡山県の特徴的な産業である農業,医療,機械制御分野より企業をお招きし,企業活動と技術の紹介や事例発表を行っていただき,地域性を理解していただ きます。
時間 講演タイトル 分野
13:30-13:55 オンリーワンの医療福祉機器開発
オージー技研株式会社 岸本 俊夫 氏(研究開発部 部長)
医療・福祉

医療機器は薬事法によって安全性や効果効能が厳しく規定されている。また利用者がお年寄りである福祉機器は安全性が最優先の課題とな る。
このように一般の製品開発と比べると多くの制約がある中で,競合他社との差別化を図るため,産学連携で開発した医療機器の開発事例を紹介する。
(配付公開資料:pdf)

14:00-15:00 特別講演
人工関節置換手術を支援する国産初の手術ロボットの開発

ナカシマ メディカル株式会社 高橋 広幸 氏(開発部 開発グループ課長)
医療・福祉・ロボット

人工関節を体内に設置する際,整形外科医には正確な骨切除技術が求められる。そのため,熟練整形外科医と比較して同等かそれ以上の高 精度の骨切削を低侵襲 にて可能とする国産初の人工関節置換術支援用の手術ロボットの開発と製品化について紹介する。
(配付公開資料:pdf)

15:00-15:25 レーシングエンジン開発とその制御技術
株式会社戸田レーシン グ 戸田 憲吾 氏(品質管理部 QMR)
制御・エンジン

レーシングエンジンは,1滴の燃料をいかに効率良く燃焼させるかを追求するために,制御技術を用いて絶え間ない研究と開発が行われて いる。弊社でのエンジ ンダイナモテストから,サーキットでのチューニングまでの一連の流れを,事例を交えて紹介する。
(配付公開資料:pdf)

15:30-15:55 エンジン水平保持機構付軌条運搬機
株式会社ニッカリ 池田 彰美 氏(モノラック部 技術課長)
制御・エンジン・農業

国内の急傾斜地での柑橘栽培園で使用されている軌条運搬機(通称:モノラック)に搭載している空冷4サイクルガソリンエンジンを,傾 斜面に関係なく,常に 水平を保つ機構を付加したものである。
背景には,2011年から実施される排ガス自主規制に伴い,空冷2サイクルエンジンが使用できなくなるためである。
ニッカリは,1994年から空冷4サイクルエンジンを搭載してきたが,固定式の場合には使用傾斜角度に限界があり,このことが4サイクルエンジンの最大の 弱点である。
この弱点を克服した機械が,水平保持機構付軌条運搬機であり,業界初の開発に成功し,今日に至っている。
(配付公開資料:pdf)

16:00-16:25 接触式稲株センサーによる水田除草ロボットの開発
IKOMAロボテック株式会社 八田 浩之 氏(開発設計部 リーダー)
制御・農業・ロボット

煩雑な設定を必要とせず,稲列に沿って水田に入れ,スイッチを投入するだけで稲列に沿って走行し,水田内をくまなく走行できる水田除 草ロボットの開発に取 り組んでいる。開発の概要と現在までの実験結果,製作した試作機を紹介する。
(配付公開資料:pdf)
  
16:25-16:30 次回案内・閉会   

実行委員会

お問い合わせ:ワークショップ実行委員会: chiiki2011 (at) m.aist.go.jp

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