RoboMec2010 Workshop 

第6回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」

[2010.08.25更新] 
INDEX:  概要  プログラム 展示  発表者の方へ 懇談会  発表募集 ボランティア募集

ご報告:new

皆さまのご協力のおかげで、多くの参加者を集めて、 旭川にてワークショップを盛況に開催できましたことを御礼申し上げます。 (参加者101名、うち産技連8組織16名)

第一部では、各地の取り組みに関する話題提供が行われ、 情報交換中心の質疑応答による有意義なミーティングになりました。 第二部では、これからは「だったら、こうしてみたら?」を口癖にしたくなる、 日本を変える示唆をいただいた植松努さんの心が揺さぶられる特別講演とともに、 北海道の元気な地元企業さんによる話題提供をいただきました。 いずれもワークショップの参加者だけで聞くのがもったいないような 興味深い講演をいただきました。

また、RoboMec2010の屋外でのバーベキュー形式のウェルカムパーティの後には、 有志で懇談会に繰り出して親睦を深めることができました。

最後に、会場を提供いただくとともに便宜を図っていただいたRoboMec2010実行委員会と 地元の北海道立総合研究機構の皆様 また、初めての出展企画に御協力いただいた各公設研究所の皆さまに感謝いたします。

NHK
地元旭川NHKさんも取材にいらっしゃいました。
(放送されたのでしょうか?)
chair
素晴らしい司会により議論を盛り上げていただいた北海道立総合研究機構の吉川実行委員長
room1
会場の様子
room2
展示ブース(2日間)

概要: 

 全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、 情報交換や議論を行いたいと思います。各地域には、産地技術や農林水産品、 観光等の地域産業資源へのロボメカ支援研究事例をはじめ、特徴ある 産業集積から生まれた産学官連携や地域間連携による研究活動事例など、 地域ならではのロボメカ物語があります。
 今回は、素晴らしい技術を有する地元の企業から研究・開発にまつわる物語を、 そして、地域課題に挑戦している全国の研究機関から、研究に関する苦労、苦心、 工夫など泥臭いことも含めて、成功、失敗にとらわれず発表していただき、 今後のロボメカ研究の発展と地域の活性につながる知見を広げることを重視した フランクかつ有意義なワークショップにしたいと考えております。
共同主催:
日時:
2010年6月14日(月)   10:00〜16:45
場所:
旭川地場産業振興センター 会議・研修室 
〒070-8004 旭川市神楽4条6丁目1番12号 TEL:0166-61-2283 FAX:0166-62-1903
(ロボティクス・メカトロニクス講演会2010の旭川大雪アリーナ隣)
参加費用:
無料 (本ワークショップのみ参加・聴講の場合は登録は不要)
※Robomec2010 のポスターセッション(6/15-16)にも参加する方は、 正式登録が必要。
申し込み先
資料準備の都合がございますので、なるべく 参加申込書 をFAXまたはE-mail添付でお送りいただくようおねがいいたします。

第6回地域交流ワークショップ 実行委員会
担当:吉川 毅(北海道立総合研究機構 工業試験場 情報システム部)
FAX : 011-726-4057
E-mail : chiiki2010 (at) m.aist.go.jp
※お問い合せは kikkawa-takeshi (at) hro.or.jp(担当:吉川)までお願いします。

プログラム:

第1部 『地域産業資源を支援するメカトロニクス』
10:00-10:15
開会・ご挨拶
10:15-10:35
農薬散布機作業アームの姿勢・振動制御
中西洋介 氏 ( 北海道立総合研究機構 工業試験場

農薬散布機は作業アームが長いため振動し易く、 わずかな姿勢の乱れでアーム先端が地面に衝突・破損する。 そこで、高速走行時においても農薬散布機作業アームの姿勢を一定に保持するための CAEを用いた機構開発技術、ならびに振動を効率的に抑制するための アクティブ制振制御技術について紹介する。
(配付公開資料:pdf

10:35-10:55
移動式シャーベット氷製造システムの開発
大隅修一 氏( (財)釧路根室圏産業技術振興センター 釧路工業技術センター
津山雅樹 氏((株)北海道ニーズ 代表取締役社長)

漁業向け鮮度維持のためのシャーベット氷製造方法において、 低コストかつ機能性に優れる製造システムの開発を行っている。 製氷機等の装置をトレーラーの荷台に載せた、 移動式シャーベット氷製造装置を試作し、 製造条件の検討や装置の耐久性を評価した事例を紹介する。
(配付公開資料:pdf、プレゼン資料:pdf

10:55-11:15
FeliCaカードリーダーを用いた電子錠システムの開発
道野隆二 氏、河北隆生 氏(熊本県産業技術センター
三原明彦 氏、小谷明義 氏(株式会社コムネット) 

非接触ICカード技術であるFeliCaにユニークに割り当てられているIDを読込むシステムを利用して 電子錠システムを開発したので、その紹介を行う。
(配布公開資料:pdf

11:15-11:35
アスパラガスを対象とした収穫ロボットの開発
田口喜祥  氏 ( 長崎県工業技術センター)

農工連携の共同研究により、 有索式アスパラガス収穫ロボットと圃場に設置した畝間移動台車から構成される アスパラガス収穫ロボットシステムを開発した。 アスパラガス収穫ロボット開発過程で問題となった検討課題、 実験の進め方等について報告する。
(配布公開資料:pdf

11:35-11:55
メカトロニクスを用いた研究支援の紹介ならびに製造業と
工業デザイナー企業とのビジネスマッチングサイトの構築、運営について
朴 忠植 氏( 大阪府立産業技術総合研究所

メカトロニクス技術を応用して産業用機器から福祉用具に至る あらゆるニーズの高機能化の支援を行っています。 また、IT技術を用いて新しい物作りのきっかけづくりを目的とし ビジネスマッチングの支援を行っています。これら支援事例について紹介します。
(配布公開資料:pdf
第2部 『ロボティクス・メカトロニクスを支える元気な地元企業』
13:10-13:30
遠隔制御型橋梁点検ロボットシステムの開発
若山昌信 氏( (株)帝国設計事務所 技術開発部部長)
堀 武司 氏(北海道立総合研究機構)

橋梁点検ロボットシステムは今後急速に進展する橋梁の老朽化に備えて、橋梁を安全、 確実に効率良く橋の上から橋梁下面の点検ができるように遠隔制御型点検システムとした。 本システムではハイビジョンビデオカメラと3次元CG支援及び多関節ア−ムにより、 人の直接的な目視点検困難な深い谷やトラス桁など構造が複雑な橋梁での点検を可能とした。 また、点検デ−タはその場で電子化され事務所内のデ−タ整理ソフトにより ほぼ自動で損傷図と写真帳を作成が可能となった。
(配布公開資料:pdf

13:30-13:50
電力設備向けメカトロ開発事例
福澤修一朗氏( 北海道電力(株) 企画本部総合研究所 副主幹研究員)

北海道電力椛麹研究所では、設備の健全性を迅速・的確に把握し保守費用の低減に寄与できる 開発研究に取り組んでいる。講演では、電力設備向けメカトロ開発事例として (1)ボイラ管点検装置(開発事例)、(2)水圧鉄管点検装置(開発事例)、 (3)電線動揺監視センサ(研究)、の3つのトピックスを紹介する。
(配布公開資料:pdf、 プレゼン資料:pdf

14:00-15:30
特別講演 「思うは招く 〜 夢があればなんでもできる」
植松 努 氏( (株)植松電機 専務取締役、(株)カムイスペースワークス 代表取締役)

皆さんは、宇宙開発できると思いますか? たいていの人が、「宇宙開発なんてやったことがないからできない。」と思ってしまうはずです。 でも、人は、やったことがないこととしか出会わないのです。やればできるんです。 僕には夢があります。それは、人の可能性が「どうせ無理」という言葉で奪われない社会を作ることです。 この講演を最後まで聞いていただいて、人の可能性の大切さを再確認していただければと思います。
聴講者の心に残ったキーワード等

15:40-16:00 
軽量・高出力・フラット型I・Kモータは製品の脱エンジン化を実現
―  出会いが育てたIKモータ ―
岩谷公明 氏( (株)コスモメカニクス 代表取締役)

電動刈払機メーカーがモータ開発を始め、 人との出会いを通じて軽量・高出力・フラット型I・Kモータを進化させてきた過程をご紹介。 独自のモータ構造や、それを活かした産業機械、自動車関連産業へ新製品開発の可能性もご説明しながら、 脱エンジン化を図る鍵となる製品にすべく開発・事業化を進め、 やがては旭川をモータ技術集積地にしたい夢などをお話しさせて頂きます。
(配布公開資料:pdf

16:00-16:30
地域特性を活かしたものづくり〜旭川から世界に向けた製品展開
佐々木通彦 氏( (株)エフ・イー 代表取締役社長)

農業生産高日本一の北海道において、 地域の特性を活かした根菜類の洗浄選別機の開発、製造を長年手掛け、 その技術が全国に認められ国内はもちろんの事、アジアを中心とした海外にも販路を拡大しています。 更に、近年は規格外野菜等に付加価値を付けるための機械開発も行っています。
 また、こうした洗浄選別の技術を応用した濾過材のリサイクル洗浄選別システムを開発し、 全国各地の浄水施設の環境負荷の軽減や経費の節約等に役立っています。
(配布公開資料:pdf

16:30-16:45
次回案内・閉会
椋代 弘 氏(岡山県工業技術センター
実行委員会:

吉川 毅(北海道立総合研究機構) [実行委員長]
椋代 弘(岡山県工業技術センター) [実行副委員長:来年の実行委員長候補]
松村一弘(函館地域産業振興財団
竹下朋春( 福岡県工業技術センター
林 宏光( 福岡県工業技術センター
田口喜祥(長崎県工業技術センター
岡野 仁( 広島県立総合技術研究所
朴 忠植( 大阪府立産業技術総合研究所
道野隆二(熊本県産業技術センター
田中 徹(佐賀県工業技術センター
池上真志樹(産業技術総合研究所
田中芳夫( 産業技術総合研究所
上野直広(産業技術総合研究所
福田 修( 産業技術総合研究所
神徳徹雄( 産業技術総合研究所

池田喜一( 産業技術総合研究所) [産業技術連携推進会議 製造プロセス部会長]
矢野智昭( 産業技術総合研究所) [生産情報・メカトロニクス研究会 会長]
石田康弘( 福岡県工業技術センター) [地域交流ワークショップ2009実行委員長]
北沢俊二( 長野県工業技術総合センター) [地域交流ワークショップ2008実行委員長]
鈴木慎一(北海道立総合研究機構) [地域交流ワークショップ2007実行委員長]
藤原基芳((財)三重県産業支援センタ−) [地域交流ワークショップ2006実行委員長]
毛利謙作( 高知県工業技術センター) [地域交流ワークショップ2005実行委員長]

お問い合わせ:
ワークショップ実行委員会: chiiki2010 (at) m.aist.go.jp

ブース展示: 「産業技術連携推進会議 生産情報・メカトロニクス研究会」

出展内容:(ブース:A−11 (フロアガイド))

exhibition
皆さんの御協力で集められた出展資料
(この機会に就職案内も欲しかった...)
exhibition3
出展ブースでの機器展示
(好評でした)

(参考)

出展準備:

Robomec2010実行委員会において、「実行委員会企画による出展」と位置付けして、 1区画の無料借用の了承を得ました。 Robomec期間中の公設試・産技連のPRに有効活用しようと考えております。

○展示ブース:1区画
 サイズ: 横幅2,700x奥行き2,000x高さ2,100 mm
 展示要領 http://www.jsme.or.jp/rmd/robomec2010/exhibition.html

○展示の手順・方法
 皆様から研究開発事例(単独研究、企業との共同研究、など)の成果物を集めて展示、説明する
 ・・・ 貴所パンフレット、開発品(現物)、パネル、資料など

※展示される機関は、貴所のパンフレットを20部程度、お送り願います。

発表者の方へ:

■配布資料(案)
当日資料印刷のため、発表者はデータを次のように送付ください。
上記に間に合わない場合、あるいは1枚紙以外を配付資料としたい場合 (パワーポイントのプレゼンファイルをそのまま用いる、あるいは既存の文献を用いる 等)は、発表者が必要部数を印刷し当日持参ください 。

■発表方法(案)
当日は、PCとプロジェクターを用意してあります。 持ち時間の半分程度の質疑応答のディスカッションの時間を確保いただくようお願いいたします。
発表者の当日プレゼン用ファイルは、a)当日USBメモリ持参(当所のPCを利用)、 b)当日PC持ち込み、c)事前に実行委員長までファイル送付、 のいずれかにてご準備ください。

なお、当日は地域ワークショップの受け付けにて講演者である旨をお伝え頂き、 ご発表時のデータ等の受け渡し方法について打ち合わせてください。

■周知について
 皆さんに気軽に聴講に来て頂けるようにしたいと思っています。 当日受付も可能ですが、資料準備のためになるべく参加申し込みをしていただくよう、 関係者の皆様へお声掛けをお願い申し上げます。

■発表資料について
多くの公設試の仲間が旅費が確保できないためにワークショップに参加できません。 お互いに情報を共有するためにも、発表に使われたプレゼン資料を ホームページに掲載させていただければ幸いです。 つきましては、公開することが不都合なスライドを削除したプレゼンテーションファイルを お送りいただくようお願いいたします。 もし、配布資料に関しても著作権などに問題がなければ一緒にホームページに 掲載させていただだきますので、一緒にお送りください。

よろしくご協力お願いいたします。

懇談会:

ワークワークショップ直後に、 旭川大雪アリーナにて部門登録者総会・ウェルカムパーティーが予定されております。 是非ご参加ください。このウェルカムパーティの後に、 旭川市で有志による懇談会を行います。多くの方々が懇談会に参加頂ければ幸いです。

参加者のご感想:


発表募集: 

本ワークショップでの発表を募集します。
内容:
メカトロニクス、生産情報技術に関するもので、かつ「地場産業」、または「中小企業」、 または「地域固有のもの(例:北海道や東北地方の雪対策、名産品、地方自治体の政策)」 に関するものなら失敗事例でも大歓迎です。 具体的なニーズ、技術的な問題点の提起、開発した技術の紹介を歓迎致します。
発表時間:
質疑応答を含めて20分程度を予定しています。発表件数によって変更の可能性もあります。
発表資料(検討中):
6 月初旬までに、ご講演の内容に関する原稿をご提出くださいますようお願いいたします。 講演当日に印刷して参加者に配布したいと思います。 すでに発行された文献をお使いいただいてもかまいません。 ただし、印刷物として配布いたしますので著作権上の問題のないようご確認いただくとともに、 出典を明記するようにお願いいたします。
※印刷物を用意する関係上、お早めに頂戴できましたら幸いです。
あらかじめ配布資料のpdfファイルを送付いただければホームページに掲載いたします (著作権や特許申請で公開日の問題があるものは掲載できな いことをあらかじめご了解ください)。 当日のプレゼン資料に関してもご了承いただければ、 pdfファイルとしてホームページに掲載させていただきたいと思います。
その他:
発表内容、発表件数、発表者の時間的な都合 を考慮して、実行委員会側で第1部、第2部に振り分けさせていただきます。
申込締切:
(締 め切りに関わらず,早めに発表申込みいただければ助かります)
申込書内容:
発表者氏名、所属、タイトル、発表概要(200字程度)、連絡先(E-mail, 電話、FAX)
(所属組織や参考資料のURLを追加いただければ、 ワークショップのホームページからリンクを張らせていただきます)
申込先:    
ワークショップ実行委員会: chiiki2010 <at> m.aist.go.jp
このワークショップは、 (社)日本機械学会「ロボティクス・メカトロニクス講演会2010」の一環として開催されます。

公式Webページ http://www.jsme.or.jp/rmd/robomec2010/

ボランティア募集:

日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2010が6月に北海道の旭川で開催されます。 今回も併設行事として、ポスターセッション前日となる6月14日 (月)に地域交流ワークショップを開催したいと考えております。 皆さまの積極的なご協力をお願いいたします。 つきましては、旅費を確保いただくとともに、以下の協力をいただければ幸いです。

1)実行委員会のメンバーとして協力
今年も、実行委員会形式で運営していきたいと思います。 地元の北海道工業試験場の方々をはじめとして、全国から集まる生産情報・ロボメカ研究者・技術者の 相互交流の機会を生かしたいと考える全国の方々のボ ランティアを募集しております。ボランティアいただける方は、神徳まで連絡いただければ幸いです。
2)話題提供者として協力
実行委員会による企画内容にもよりますが、各地域の状況報告をワークショップで発表いただき、 議論していただくようお願いいたします。
3)参加者として協力
旅費を確保して、ワークショップに参加いただくようお願いいたします。
4)情報提供者として協力
実行委員会による企画内容にもよりますが、参加できない場合は、 各地域の情報を提供いただければ幸いです。

ロボティクス・メカトロニクス講演会は日本機械学会のロボティクス・メカトロニクス部門が主催する 千人以上の参加者を集める部門講演会です。 例年、初日にワークショップやチュートリアルなどの企画があり、 2日目、3日目に一般発表となるポスター形式の発表が行われております。
となっていますので、旅費の有効利用のために地域交流ワークショップ参加とともに 講演会での研究発表を検討ください。(これらの日程は講演会ホームページで確認ください)

(参考リンク) 
よろしくご検討お願いいたします。

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