RoboMec2013 Workshop 

第9回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」

[2013.05.30 更新] 
INDEX:  概要  プログラム 懇談会 ボランティア募集

ご報告:new

 皆さまのご協力のおかげで、産技連6組織の11名に一般参加者を合わせて32名の方にご参加いただき、 つくばでのワークショップを盛況に開催できましたことを御礼申し上げます。
 午前の第1部では、昨年度のメカトロ試験装置WGの活動報告とともに、 各地の公設試による話題提供と研究開発への取り組みが紹介され、 討論の時間では、いかに技術を蓄積するのかという議論が行われました。
 午後の第2部では、横張巧氏から「日本一社会に役立つ企業になるために」と題した、 会社を変革したユニークな活力朝礼を紹介するとともに、ものとして義肢装具を提供するだけでなく、 仕組みとして就業を提供するという夢を語る感動的な特別講演をはじめとして、 佐藤仁氏の国会中継というタダで未来を知る方法の紹介から、 ことづくりのために研究者や技術者も法律で世の中を変える必要性を訴えるとともに、 日本の持つ豊富な海洋資源を開発することで資産を増やして経済問題を吹っ飛ばす画期的な提案や、 中山俊明氏からは、25年間も継続している研究開発を積極的に志向する茨城県内企業の集まりである IRDAの取り組みの紹介と、研究開発型の新しい調達制度の必要性を提案いただきました。 また、最後の総合討論では、地元企業と研究者とを繋ぐ努力をしている現場の生の声を伺うことができました。 講師の皆さんの波瀾万丈の人生を語っていただいた自己紹介がとても印象的でした。
 ワークショップ後には、例年のように有志で交流会に繰り出して親睦を深めることができました。
 最後に、いろいろと便宜を図っていただいたRoboMec2013実行委員会、 機械学会事務局ならびに地元のつくば研究支援センターの皆様に感謝いたします。

Analysis 部会長挨拶  質疑応答
   参加者の分析             部会長挨拶          会場の様子

真剣なまなざし  講演  講演
 真剣な眼差し                講演の様子               講演の様子

講演   質疑応答
  講演の様子                         質疑応答

概要: 

 全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、 情報交換や議論を行いたいと思います。各地域には、産地技術や農林水産品、 観光等の地域産業資源へのロボメカ支援研究事例をはじめ、特徴ある 産業集積から生まれた産学官連携や地域間連携による研究活動事例など、 地域ならではのロボメカ物語があります。
 今回は、素晴らしい技術を有する地元の企業から研究・開発や地域連携・産学連携にまつわる物語を、 そして、地域課題に挑戦している全国の研究機関から、研究に関する苦労、苦心、 工夫など泥臭いことも含めて、成功、失敗にとらわれず発表していただき、 今後のロボメカ研究の発展と地域連携の活性につながる知見を広げることを重視した フランクかつ有意義なワークショップにしたいと考えております。
共同主催:
日時:
2013年5月22日(水)   10:00〜16:10(予定)
場所:
つくば国際会議場 4階 中会議室406
〒305-0032 茨城県つくば市竹園2-20-3 [地図]
TEL:029-861-0001 FAX:029-861-1209
(ロボティクス・メカトロニクス講演会2013の会場)
参加費用:
無料 (本ワークショップのみ参加・聴講の場合は登録は不要)
※Robomec2013 のポスターセッション(5/23-24)にも参加する方は、講演会の参加登録が必要。
申し込み先
当日会場に直接お越しください(入り口でお名刺をお渡しください)。

プログラム:

午前中 第1部 『地域産業を支援するメカトロニクス』

10:00-10:10
開会挨拶
山内真 (産議連 製造プロセス部会 部会長代理)

10:10-10:30 話題提供1
メカトロ試験装置 WG活動報告
神徳徹雄 (産業技術総合研究所)
昨年の浜松市で開催した第8回地域交流ワークショップでの総合討論の時間に、 多くの公設研においては、中小企業さんから各種試験について技術相談を受けているが、 限られたマンパワーの中で十分に対応できていない問題が提起された。 そこで、平成24年度産技連研究連携支援事業して、 メカトロニクス分科会の8組織の有志によるメカトロ試験装置WG設置し、 北海道立総合研究機構さんと東京都立産業技術研究センターさんにホストいただき、 二回のWGを開催したので、その活動を報告するとともに、今後の活動について皆さんと議論したい
プレゼン資料

10:30-11:50 話題提供2
「若い研究者を育て る会」で行ったメカトロニクス関連研究の紹介
石黒智明 ( 富山県工業技術センター機械電子研究所)
富山県では、昭和62年度に「若い研究者を育てる会」を設立し、 会員企業からの若手技術者を主として工業技術センターに受け入れ、 センター・大学・企業が共同で行う研究をとおし、研究人材の育成に取り組んできました。 本日は、設立時から行なったのべ約170課題の中から、メカトロニクス関連の課題について紹介する。
プレゼン資料

11:50-11:10 話題提供3
産業用ロボットによ る器用な耐久試験事例の紹介
後濱龍太 ( 東京都立産業技術センター
都産技研は第2期中期計画として、 「環境・省エネ」「バイオ応用」「EMC・半導体」「メカトロ」の4つの重点分野に注力している。 今回は、従来の試験機では難しかった耐久試験を、産業用ロボットを用いることで実施した事例を紹介し、 そこで経験した工夫について述べる。またRTミドルウェアによる飛行ロボット制御の研究事例や、 平成25年 秋に開設する生活技術開発セクターの取り組みについても紹介する。
配布資料

11:10-11:30 話題提供4
地産外商を支援する 食品充填機の開発
毛利謙作 (高知県工業技術センター
地域の優れた食材を加工し地産外商を推進するため、食品関連装置の開発に力を入れている。 ショウガの全国一の産地である高知県から、 各地に向けジンジャーエールを製造販売する中小企業を対象に、 「炭酸飲料用の半自動充填機」を開発、実用化した。 また、タレなど液状の加工食品を、一定量計量し充填する「計量充填機」を試作した。 地産外商を支援するこれらの装置開発について報告する。
プレゼン資料

11:30-12:00
総合討論

午後 第2部 『ロボティクス・メカトロニクス技術で支える元気な地元企業』

13:30-13:55 話題提供1
ロ ボット開発のベンチャーの、「もの」づくり と 「こと」づくり
佐藤仁ジェイエス・ロボティクス 代 表取締役社長、創業者
ジェ イエス・ロボティクスは平成18年に起業したロボット関連開発のベンチャー企業としてつくばエリアに創業しました。7 年間の経営からロボットを作るような、ものづくりから、ロボットを使った社会や世の中の動向などなどを見 極めていく必要があると感 じています。 7年間の経験から、いろいろな経験談を紹介します。

14:00-14:45 特別講演
日本一社会に役立つ 企業になるために
横張巧幸和義肢研究所 取締役副社長)
私たちは「進化し続ける」「社会に貢献する」という企業理念のもと事業活動を行っております。 私たちにできること、私たちだからやるべきこと。 ものづくりの先にあるものはなんなのか? 「日本一社会に役立つ企業になるために」の事業ビジョンを体験談など交えましてお話させていただきます。
プレゼン資料

15:00-15:25 話題提供2
企業から見た、つ くばにおける産学官連携
中山俊明ツクバリカセイキ株式会社 代表取締役)
IRDA (Ibaraki Research & Development Association)は、 つくば研究学園都市の国研、大学を支える研究開発型企業 の集まりで、多様な分野で活動しています。 近年、研究組織のプロジェクト化により、関連の薄い分野では横のつながりが希薄になってきました。 このため、各プロジェクトの間を横断的に連携し、 有機的な体制の構築が可能な産学官連携の在り方が必要となります。 IRDAは、広い分野で研究や開発の支援と、 また、これらを繋ぐ接着剤としての役割を自覚した組織を目指しています。
配付資料プレゼン資料

15:30-15:55 総合討論

16:00-16:05
次回案内
石黒智明
富山県 工業技術セン ター

16:05-16:10
閉会挨拶
綾信博 
(産議連 製造プロセス部会 部会長)
実行委員会(案):
神徳徹雄(産業技術総合研究所)  [実行委員長]
上野実( 富山県工業技術センター) [副実行委員長(分科会事務局(ワークショップ担当)]
後濱龍太( 東京都立産業技術センター
石黒智明( 富山県工業技術センター
小林耕治( 長野県工業技術総合センター)
佐々木智典( 東京都立産業技術センター
高田青史( 筑波研究支援センター
田口喜祥( 長崎県工業技術センター
田中孝彦( 静岡県浜松工業技術支援センター) 
谷川民生(産業技術総合研究所
辻善夫( 岡山県工業技術センター
野崎武敏(筑波研究支援センター
朴 忠植(大阪府立産業技術総合研究所
長谷川茂( 静岡県浜松工業技術支援センター)
道野隆二( 熊本県産業技術センター
三輪昭生(岡山県工業技術センター
毛利謙作(高知県工業技術センター
吉田裕亮(鳥取県産業技術センター

杉山 治( 静岡県浜松工業技術支援センター) [地域交流ワークショップ2012実行委員長]
椋代 弘( 岡山県工業技術センター)[地域交流ワークショップ2011実行委員長]
吉川 毅( 北海道立総合研究機構) [地域交流ワークショップ2010実行委員長]
石田康弘( 福岡県工業技術センター) [地域交流ワークショップ2009実行委員長]
北沢俊二( 長野県工業技術総合センター) [地域交流ワークショップ2008実行委員長]
鈴木慎一( 北海道立総合研究機構) [地域交流ワークショップ2007実行委員長]
藤原基芳((財)三重県産業支援センタ−) [地域交流ワークショップ2006実行委員長]
毛利謙作(高知県工業技術センター) [地域交流ワークショップ2005実行委員長]

お問い合わせ:
ワークショップ事務局: chiiki2013-info-ml (at) aist.go.jp
神徳・上野・谷川

懇談会:

ワークワークショップ後に、 つくば市内で有志による懇談会を行います。

ボランティア募集:

日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2013が5月につくば市で開催されます。 今回も併設行事として、ポスターセッション前日となる5月22日 (水)に地域交流ワークショップを開催したいと考えております。 皆さまの積極的なご協力をお願いいたします。 つきましては、旅費を確保いただくとともに、以下の協力をいただければ幸いです。

1)実行委員会のメンバーとして協力
今年も、実行委員会形式で運営していきたいと思います。 全国から集まる生産情報・ロボメカ研究者・技術者の 相互交流の機会を生かしたいと考える全国の方々のボランティアを募集しております。 ボランティアいただける方は、神徳まで連絡いただければ幸いです。

2)話題提供者として協力
各地域の状況報告をワークショップで発表いただき、 議論していただくようお願いいたします。

3)参加者として協力
旅費を確保して、ワークショップに参加いただくようお願いいたします。

4)情報提供者として協力

実行委員会による企画内容にもよりますが、参加できない場合は、 各地域の情報を提供いただければ幸いです。

ロボティクス・メカトロニクス講演会は日本機械学会のロボティクス・メカトロニクス部門が主催する 千人以上の参加者を集める部門講演会です。 例年、初日にワークショップやチュートリアルなどの企画があり、 2日目、3日目に一般発表となるポスター形式の発表が行われております。
となっていますので、旅費の有効利用のために地域交流ワークショップ参加とともに 講演会での研究発表を検討ください。(これらの日程は講演会ホームページで確認ください)

(参考リンク) 
よろしくご検討お願いいたします。

お問い合わせ 及び 話題提供申込先: 

   ワークショップ事務局: chiiki2013-info-ml (at) aist.go.jp
  
神徳徹雄、谷川民生、上野実



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