第11回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」
[2015.05.27 更新]
INDEX:
概要 プログラム 懇談会 話題提供いただく方へ ボランティア募集
開催報告:
皆さまのご協力のおかげで、産技連11組織の21名に一般参加者を合わせて55名の方にご参加いただき、 京都でのワークショップを盛況に開催できましたことを御礼申し上げます。
産議連製造プロセス部会の山内真副部会長と、地元京都府中小企業技術センターの小林章一所長の挨拶で始まり、午前の第1部では、各地の公設
研による話題提供としてさまざまな研究開発や地元企業支援の取り組みが紹介されました。特に神奈川県さんの県内中小企業の展示会への出展サポートの一連の
取り組みが、とても印象的で
した。今回は、はじめてロボティクス分科会との共同で開催することができました。今後とも、参加者がオーバーラップするため、情報共有を進めて一緒に活動
を進めて行きたいと思います。
午後の第2部では、ユーシン精機の大立泰治氏から実物を持ち込んだ最適設計を導入したロボット性能向上の実際と予知保全というトレンドの紹
介、スキューズの清水三希夫氏からは人手作業を代替するソリューションを提供する夢をベースにスキューズの急成長のドラマの紹介、リベックスの三木正之氏
からは最新のセンサ動向とともに外乱要因であった温度を変位と同時に測定可能にした直線センサの紹介をそれぞれいただきました。
最後に、神奈川県の伊東圭昌氏から、来年度の第12回地域交流ワークショップの案内が行われました。また、ワークショップ後には、例年のように有志で交流会に繰り出して親睦を深めることができました。
いろいろと便宜を図っていただいたRoboMec2015実行委員会、ならびに地元の京都府中小企業技術センターの皆様に感謝いたします。
ワークショップ参加者の分析
概要:
全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、
情報交換や議論を行いたいと思います。各地域には、産地技術や農林水産品、
観光等の地域産業資源へのロボメカ支援研究事例をはじめ、特徴ある
産業集積から生まれた産学官連携や地域間連携による研究活動事例など、
地域ならではのロボメカ物語があります。
今回は、素晴らしい技術を有する地元の企業から研究・開発や地域連携・産学連携にまつわる物語を、
そして、地域課題に挑戦している全国の研究機関から、研究に関する苦労、苦心、
工夫など泥臭いことも含めて、成功、失敗にとらわれず発表していただき、
今後のロボメカ研究の発展と地域連携の活性につながる知見を広げることを重視した
フランクかつ有意義なワークショップにしたいと考えております。
- 共同主催:
- 日時:
- 2015年5月17日(日) 10:00~16:35
- 場所:
- 京都市勧業館「みやこメッセ」 (アクセス) 大会議室(B1F)
- 〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1(二条通東大路東入) [地図]
TEL:076-424-5931 FAX:076-493-7170
(ロボティクス・メカトロニクス講演会2015のチュートリアル・ワークショップ会場)
- 参加費用:
- (本ワーク
ショップのみ参加・聴講の場合)無料企画
※Robomec2015のポスターセッション(5/18-19)にも参加する方は、講演会の参加登録が必要。
- 申し込み先:
-
会場入り口の受付にてお名刺をお渡しください。
プログラム:
第1部 『地域産業を支援するメカトロニクス』
- 10:00-10:10 開会挨拶
- 山内真 (産業技術連携推進会議 製造プロセス部会 部会長代理)
小林章一 (京都府中小企業技術センター 所長)
- 10:15-10:30 話題提供1
- 「東京都立産業技術研究センターにおけるロボット事業の取組みについて」
佐々木智典(東京都立産業技術センター)
本発表では,東京都立産業技術研究センターにおけるロボット関連の事業ついて紹介する。昨年度までに取り組んだT型ロボットベース,運搬ロボット等の開発事例を示し,平成27年度以降に予定している事業の概要について述べる。 - [プレゼン資料]
- 10:35-10:50 話題提供2
- 「工業見本市「かながわロボットイノベーション2014」における神奈川県産業技術センターの企業支援事例」
伊東圭昌(神奈川県産業技術センタ-) - 神奈川県などからなる生活支援ロボット技術交流事業実行委員会が、展示会出展企業に向けておこなった各種支援についての活動結果を報告する。
- 10:55-11:10
話題提供3
- 「神奈川版オープンイノベーションについて ~ロボット研究会の取り組み~」
宮澤以鋼 (神奈川県産業技術センター)
神
奈川版オープンイノベーションの仕組みを構築し、「さがみロボット産業特区」で共同研究開発を目指すロボットとして、「介護・医療」、「高齢者への生活支
援」、「災害対応」の3分野における10テーマを選定した。今までに、これらのテーマを取り組むための生活支援ロボットの研究開発プロジェクトの活動を紹
介する。
- 11:15-11:30 話題提供4
- 「広島県立総合技術研究所におけるランダムピッキングに関する企業支援」
大賀誠 (広島県立総合技術研究所)
広島県は県内企業からのニーズが高い,産業用ロボットによるランダムピッキングの要素技術開発を,戦略研究プロジェクトと位置付けて実施している。今回はそのプロジェクトで取組んだ技術を活用した,企業での開発事例を中心に紹介する。
[プレゼン資料]
- 11:35-11:50
話題提供5
- 「無人搬送車等を誘導する超音波通信式測位システムの開発」
田畑克彦
(
岐阜県情報技術研究所)
低コストで自由度の高い無人搬送車誘導のため、超音波を用いた測位システムを開発している。本測位システムの特徴は、長距離測位を達成するために超音波フェーズドアレイ送信技術と双方向通信技術を併用していることである。本システムの開発内容について紹介する。
[プレゼン資料]
- 11:55-12:10
話題提供6
- 「鳥取県産業技術センターにおけるメカトロニクス技術適用事例の紹介」
新見浩司
(鳥取県産業技術センター)
メカトロニクス技術を用いた非接触形状測定の高精度化や製造現場の効率化のために取り組んでいる研究内容について報告する。
[プレゼン資料]
- 12:15-12:30
話題提供7
- 「地域特産物を活用した米粉製粉機の開発」
四方 修
(京都府中小企業技術センター)
6次産業が注目されている中、地域の少量特産物をニーズに応えてオンデマンドで供給することを目的として開発協力した事案について、開発支援状況を踏まえ紹介する。
- 12:30-12:45 総合討論
- 全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、
情報交換や議論を行いたいと思います。
今後のロボメカ研究の発展と地域連携の活性につながる知見を広げることを重視した
フランクかつ有意義な討論にしたいと考えております。
午後 第2部 『ロボティクス・メカトロニクス技術で支える元気な地元企業』
- 14:00-14:45 話題提供1
- 「射出成形機用取出ロボットにおける適用技術の紹介」
大立泰治 (株式会社 ユーシン精機 )
射出成形機により、プラスチック製品を成形する工場は世界中にあり、ほぼ24時間,1年中連続稼動している。これにより、時間当たりの生産数向上が一番重
要で、取出ロボットには高速でしかも省エネの要望が強い。その高速化は、CAE(計算機援用設計)による形状最適化技術(京都大学と共同研究)で、駆動部
の軽量化を実施した。一方、異常による非常停止を未然防止する予知保全機能も紹介する。
- 14:45-15:30 話題提供2
-
「FAとロボットは夢でつながっている」
清水三希夫 (スキューズ株式会社 代表取締役)
スキューズは、制御ソフトウエアの設計・開発を行うFAを業務としてスタートし、現在では、制御技術、ロボット技術、画像処理技術など様々な要素技術を融
合させた、人手作業を代替するソリューションを提供しています。その過程と未来について、産学連携や地域連携の経験・成果を交えながらお話しをさせていた
だきます。
- 15:30-15:45 休憩(15分間)
- 15:45-16:30 話題提供3
- 「ロボット用直線位置センサ」
三木正之 (株式会社 リベックス 代表取締役社長)
回転センサは前もってサーボモータ等に接続されているものを使う例が多く、特別な目的がないと敢えて別のセンサを選ぶことは少ないと思います。これに対し
て直線センサは、計測長さとか使用される環境等によって様々な種類が有ります。最近の新しいロボットの例も参考に、直線センサをご紹介致します。
- 16:30-16:35 次回開催案内
- 伊東圭昌
(神奈川県産業技術センター)
- 16:35 閉会挨拶
- 谷口修一 (京都府中小企業技術センター 副所長)
実行委員会(案):
アドバイザリーボード:
お問い合わせ:
- ワークショップ事務局: chiiki2015-info-ml
(at) aist.go.jp
懇談会:
ワークワークショップ後に、 京都市内で有志による懇談会を行います。皆さんと情報交換出来たら幸いです。
(公設研の)話題提供いただく方へ:
当日資料配布を希望される方は、5/15(金) 12:00までに実行委員長までお送りください。それ以降は、 30部ほど印刷して持参いただくようお願いいたします。
また、配付資料、及び、プレゼン資料で、ここだけ情報を削除したファイルを提供いただければ、ホームページに掲載いたします。よろしくご協力下さい。
ボランティア募集:
日本機械学会
ロボティクス・メカトロニクス講演会2015が5月に京都市で開催されます。
今回も併設行事として、初日にあたる5月17日
(日)に地域交流ワークショップを開催したいと考えております。
皆さまの積極的なご協力をお願いいたします。
つきましては、旅費を確保いただくとともに、以下の協力をいただければ幸いです。
1)実行委員会のメンバーとして協力
今年も、実行委員会形式で運営していきたいと思います。
全国から集まる生産情報・ロボメカ研究者・技術者の
相互交流の機会を生かしたいと考える全国の方々のボランティアを募集しております。
ボランティアいただける方は、事務局まで連絡いただければ幸いです。
2)話題提供者として協力
各地域の状況報告をワークショップで発表いただき、
議論していただくようお願いいたします。
3)参加者として協力
旅費を確保して、ワークショップに参加いただくようお願いいたします。
ロボティクス・メカトロニクス講演会は日本機械学会のロボティクス・メカトロニクス部門が主催する
千人以上の参加者を集める部門講演会です。
規模が毎年拡大しており、今年は初日にワークショップやチュートリアルなどの企画があり、
2日目から3日目にかけて、一般発表となるポスター形式の発表が行われております。一般発表のスケジュールは、以下のように、
- 講演申込 2015年01月23日(金)
- 原稿提出 2015年03月6日(金)
となっていますので、旅費の有効利用のために地域交流ワークショップ参加とともに
講演会のポスターセッションでの研究発表を検討ください。(これらの日程は講演会ホームページでご確認ください)
(参考リンク)
よろしくご検討お願いいたします。
お問い合わせ 及び 話題提供申込先:
ワークショップ事務局: chiiki2015-info-ml
(at) aist.go.jp
神徳徹雄、谷川民生、伊東圭昌、坂之上悦典