第14回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」
[2018.06.15 更新]
INDEX:
概要 プログラム 懇談会 話題提供いただく方へ ボランティア募集
開催報告:
皆様のご協力のおかげで、日曜日の開催にもかかわらず、
産議連14組織18名に一般参加者を合わせて
45名の方にご参加いただきました。厚く御礼申し上げます。
午前の第1部では、全国の公設研究所による7件の話題提供が行われ、各地の様々な取り組みが紹介されるとともに活発な議論が行われました。午後の第2部で
は、北九州近辺の地元企業による4件の話題提供が行われ、各社の失敗談や苦労話、開発秘話等を熱く語っていただきました。最後に、来年度の予定として広島
市で開催される次回地域交流ワークショップの案内が行われ、終了後に産議連の皆さんと地元発表者で記念写真を撮影しました。
運営にご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます
講演者と実行委員会の皆様
ワークショップ参加者の分析
概要:
全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、
情報交換や議論を行いたいと思います。各地域には、産地技術や農林水産品、
観光等の地域産業資源へのロボメカ支援研究事例をはじめ、特徴ある
産業集積から生まれた産学官連携や地域間連携による研究活動事例など、
地域ならではのロボメカ物語があります。
今回は、素晴らしい技術を有する地元の企業から研究・開発や地域連携・産学連携にまつわる物語を、
そして、地域課題に挑戦している全国の研究機関から、研究に関する苦労、苦心、
工夫など泥臭いことも含めて、成功、失敗にとらわれず発表していただき、
今後のロボメカ研究の発展と地域連携の活性につながる知見を広げることを重視した
フランクかつ有意義なワークショップにしたいと考えております。
- 共同主催:
- 日時:
- 2018年6月3日(日) 10:00 - 16:00
- 場所:
-
北九州国際コンベンションゾーン
(アクセス) 展示場新館(AIM) 3F 315会議室
〒802−0001 福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目8−1
[地図]
TEL:093-541-5931
(ロボティクス・メカトロニクス講演会2018のチュートリアル・ワークショップ会場)
会場までの案内、会場配置図
- 参加費用:
- 無料企画
(本ワークショップのみ参加・聴講の場合)
※Robomec2018のポスターセッション(6/4-5)にも参加する方は、講演会の参加登録が必要。
- 申し込み先:
- 会場入り口の受付にてお名刺をお渡しください。
プログラム(案):(敬称は省略させていただいております)
第1部 『地域産業を支援するメカトロニクス』
(司会進行 神村明哉 メカトロニクス分科会 会長)
- 10:00-10:05 開会挨拶(実行委員長)
- 野瀬由喜男
(公益財団法人北九州産業学術推進機構 ロボット技術センター センター長)
- 10:05-10:25 話題提供1
-
ロボット導入を希望する企業とSIer企業への支援の取り組み
一刀弘真
(
山形県工業技術センター)
近年、山形県でも生産年齢人口の減少に伴い、中小企業は労働者の確保が困難になりつつあります。
単純作業をロボット等へ置き換えたい希望はあるものの、
ロボットが担える作業がわからず費用対効果にも不安がある、
小規模案件でも対応してくれるSIer企業が少ない等の課題があります。
そうした課題解決のため、山形県が進めているロボットを導入したい企業と
ロボット導入に対応できる新規SIer企業に対する支援の取り組みをご紹介します。 - [発表スライド][配布資料]
- 10:25-10:45 話題提供2
-
電気防獣柵漏電検出・通報装置と自走式電気防獣柵除草ロボットの開発
菅野雄大
(
福島県ハイテクプラザ)
福島県では原発事故の影響等により、イノシシなどによって農作物が荒らされる獣害が多発しています。
当所では、農作物を獣害から守るために設置された電気柵の管理・保全を目的として、
電気柵の漏電を検出するとメールで通報する漏電通報装置と、電気柵の電線に沿って走行し、
柵下の草を刈る除草ロボットを開発しましたので、この事例について紹介します。 - [発表スライド]
- 10:45-11:05 話題提供3
-
熊本地震からの創造的復興を目指して〜公設試としての振り返り〜
道野隆二
(
熊本県産業技術センター)
熊本地震から2年が経過しました。他県公設試職員の参考となるように、熊本地震の被害状況や当時産業技術センターがどのような活動を行ったか、被災企業がどのような支援を望んでいたかを紹介します。
[発表スライド]
- 11:05-11:25 話題提供4
-
生活支援ロボットの事業化促進に向けて~ オープンイノベーションとデザイン支援
伊東圭昌
(
神奈川県立産業技術総合研究所)
神奈川県立産業技術総合研究所が、取り組むロボット関連の事業化促進に向けた取り組みを紹介する。
主に、(1)ロボットオープンイノベーション(2)生活ロボットのデザイン支援(3)展示会を中心とした事業化促進について、
経緯とこれまでの事例などを紹介する。 - [発表スライド抜粋版]
- 11:25-11:45 話題提供5
-
テレプレゼンスロボットを活用したバーチャル観光システムの開発
森田裕介
(東京都立産業技術センター)
東京都立産業技術研究センターは、平成28年度公募型共同研究開発事業で採択した企業とともに
テレプレゼンスロボットプラットフォーム「iTOUR」を開発しました。
複数のテレプレゼンスロボットを一つのアプリで操作し、遠隔地からの観光やショッピングを体験できるシステムの紹介を行います。
- 11:45-12:05
話題提供6
-
自律移動ロボット開発と技術普及の取り組み
中込広幸
(
山梨県工業技術センター)
山梨県産業技術センターでは、平成27年度から産業技術総合研究所及び山梨大学と共同で、
自律移動ロボット"Y-CRoSAM"の研究開発に取り組んでいる。
現在までの開発内容と、研究成果を利用した県内企業への技術普及について紹介する。
[ここだけ情報のみ]
- 12:05-12:25
話題提供7
-
工作機械遠隔監視装置の開発設計
田口喜祥
(
長崎県工業技術センター)
Arduino
マイコンボードを用いて工作機械の稼働状況を監視する遠隔監視装置を開発した。
開発した遠隔監視装置は、工作機械の起動、停止の状態および主軸電流計測による過負荷状態を計測し、
スマートフォンに通知する機能を有する。
本遠隔監視装置を県内企業が保有する工作機械に取り付けての実証試験を実施した。
実証試験で確認した問題点や不具合とその対策について報告する。
- 12:25-12:30 総合討論
- 全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、
情報交換や議論を行いたいと思います。
今後のロボメカ研究の発展と地域連携の活性につながる知見を広げることを重視した
フランクかつ有意義な討論にしたいと考えております。
午後 第2部 『ロボティクス・メカトロニクス技術で支える元気な地元企業』
(司会進行 野瀬由喜男 北九州産業学術推進機構 ロボット技術センター センター長)
- 13:30-14:00 話題提供1
-
北九州市発!!管渠検査ロボット“もぐりんこシリーズ”の誕生秘話
石川清光 (株式会社石川鉄工所 代表取締役)
もの作りに対する思いが、どのように多種多様な機器、ロボットの開発に繋がっていったのか。
管渠検査ロボット“もぐりんこシリーズ”の開発を例に紹介します。
- 14:00-14:30 話題提供2
-
インフラ等点検ロボットの開発
丹康弘
(
株式会社国際海洋開発 専務取締役)
インフラ施設の点検用途にドローンや無人水上艇を使ったシステムを開発しました。
特に、様々なフィールドで活用する上での問題点や工夫を説明します。
- 14:30-15:00 話題提供3
-
ロボット関連事業へ異業種からの参入取組事例
坂部好則
(有限会社ICS SAKABE 代表取締役)
主要事業は工場の生産設備の自動化に必要となる制御機器の設計、製作を行っている事業者が、
配膳台車用の電動アシストユニットの開発を行いました。
開発の歴史や苦労話を交え、開発製品を紹介します。
- 15:00-15:30 話題提供4
-
万能ロボットハンド開発苦労話
西田健
(前田機工株式会社 技術コンサルタント、九州工業大学 准教授)
昨年12月に発売した「マエダ・フレキシブルグリッパMRαONE」は、新しいエンドエフェクタとして注目を集めています。
今回、本製品の開発秘話や開発中の最新ロボットハンドの話題を提供します。
- 15:30-15:50 総合討論
- 会場からの感想や質疑応答を予定しております。
- 15:50-16:00
次回開催案内
(次回のRoboMech2019は広島市で開催)
- 宮野忠文(広島県立総合技術研究所)
(第15回地域交流ワークショップ実行委員長)
- 16:00 閉会挨拶
実行委員会(案):
アドバイザリーボード:
お問い合わせ:
- ワークショップ事務局: chiiki2018-info-ml
(at) aist.go.jp
懇談会:
例年のようにワークショップ会場近くで有志による懇談会を行います。皆さんと情報交換出来たら幸いです。
話題提供いただく方へ:
発表される方は、各自40部程度を印刷の上、当日、ご持参ください。
ホームページに掲載いたしますので、
配付資料、及び、プレゼン資料(ここだけ情報を削除したもの)の電子ファイルを提供下さい。よろしくご協力お願いいたします。
午前中の第一部では、例年時間が延びてしまっておりますので、発表は10分経過でまとめに入って12分で終了、質疑応答は8分間を目途にしていただくようお願いいたします。
ボランティア募集:
日本機械学会
ロボティクス・メカトロニクス講演会2018が6月に福岡県北九州市で開催されます。
今回も併設行事として、初日にあたる6月3日
(日)に地域交流ワークショップを開催したいと考えております。
皆さまの積極的なご協力をお願いいたします。
つきましては、旅費を確保いただくとともに、以下の協力をいただければ幸いです。
1)実行委員会のメンバーとして協力
今年も、実行委員会形式で運営していきたいと思います。
全国から集まる生産情報・ロボメカ研究者・技術者の
相互交流の機会を生かしたいと考える全国の方々のボランティアを募集しております。
ボランティアいただける方は、事務局まで連絡いただければ幸いです。
2)話題提供者として協力
各地域の状況報告をワークショップで発表いただき、
議論していただくようお願いいたします。
3)参加者として協力
旅費を確保して、ワークショップに参加いただくようお願いいたします。
ロボティクス・メカトロニクス講演会は日本機械学会のロボティクス・メカトロニクス部門が主催する
千人以上の参加者を集める部門講演会です。
規模が毎年拡大しており、今年は、初日に市民向け企画、2日日にワークショップやチュートリアルなどの企画があり、
3日目から4日目にかけて、一般発表となるポスター形式の発表が行われております。一般発表のスケジュールは、以下のように、
- 講演申込 2018年1月29日(月)
- 原稿提出 2018年3月5日(月)
となっていますので、旅費の有効利用のために地域交流ワークショップ参加とともに
講演会のポスターセッションでの研究発表を検討ください。(これらの日程は講演会ホームページでご確認ください)
(参考リンク)
よろしくご検討お願いいたします。
お問い合わせ 及び 話題提供申込先:
ワークショップ事務局: chiiki2018-info-ml
(at) aist.go.jp
野瀬由喜男、宮野忠文、神村明哉、神徳徹雄