第15回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」
[2019.07.10 更新]
INDEX:
概要 プログラム 懇談会 話題提供いただく方へ ボランティア募集
開催報告:
皆さまのご協力のおかげで、産議連
13組織25名に一般参加者を合
わせて
92名の方にご参加いただき、広島市でのワークショップを盛況
に開催できましたことを御礼申しあげます。
地元の広島県立総合技術研究所西部工業技術センターの打田センター長の挨拶で始まり、午前の第1部では、各地の公設研究所による話題提供として様々な研
究開発や地元企業支援の取り組みが紹介され、活発な議論がおこなわれました。
午後の第2部では、ヒロテックの国枝潤氏から県内企業8社を含めた産学官連携による「国際ロボット展2017」の共同出展のご紹介,シグマの熊元氏か
ら,自社の製造ラインに導入した公的機関からの技術移転による自社開発のピッキングシステムのご紹介,マツダエースの古本氏から,開発時のエピソードを交
えた自社開発の自動食品箱詰装置のお話,広島県商工労働局の岩男氏から,広島県で取り組んでいるAI/IoT実証プラットフォーム事業の紹介がありまし
た。
最後に、来年度の予定として石川県で開催される第16回地域交流ワークショップの案内が石川県工業試験場の木水副部長からありました。
ワークショップ後には、恒例の有志での交流会に繰り出して親睦を深めることができました。
運営にご協力いただきました皆さまに心より感謝申しあげます。
講演者と産議連関係者の皆さま
ワークショップ参加者の分析
概要:
全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、
情報交換や議論を行いたいと思います。各地域には、産地技術や農林水産品、
観光等の地域産業資源へのロボメカ支援研究事例をはじめ、特徴ある
産業集積から生まれた産学官連携や地域間連携による研究活動事例など、
地域ならではのロボメカ物語があります。
今回は、素晴らしい技術を有する地元の企業から研究・開発や地域連携・産学連携にまつわる物語を、
そして、地域課題に挑戦している全国の研究機関から、研究に関する苦労、苦心、
工夫など泥臭いことも含めて、成功、失敗にとらわれず発表していただき、
今後のロボメカ研究の発展と地域連携の活性につながる知見を広げることを重視した
フランクかつ有意義なワークショップにしたいと考えております。
- 共同主催:
- 日時:
- 2019年6月5日(水) 10:00 - 16:00
- 場所:
- 広島国際会議場地下2F コスモス(広島市中区中島町 1番5号(平和記念公園内) TEL 082-242-7777)
(ロボティクス・メカトロニクス講演会2019のチュートリアル・ワークショップ会場)
会場までの案内、会場配置図
- 参加費用:
- 無料企画
(本ワークショップのみ参加・聴講の場合)
※Robomech2019のポスターセッション(6/6-7)にも参加する方は、講演会の参加登録が必要。
- 申し込み先:
- 会場入り口の受付にてお名刺をお渡しください。
プログラム(案):(
敬称は省略させていただいております)
午前 第1部 『地域産業を支援するメカトロニクス』
(司会進行 神村明哉 メカトロニクス分科会 会長)
- 10:00-10:05
開会挨拶
- 打田澄雄(広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター センター長)
- 10:05-10:20 話題提供1
-
市販ドローンを利活用した安価な搬送システムの開発
布施嘉裕、中込広幸
(
山梨県産業技術センター)
県内の様々な業種において,ドローンの利活用に取り組む企業が増加している.
本研究では,電話回線の架線業務における搬送作業の効率化を事例として取り上げ,
市販のドローンに脱着可能,かつ,受取者の操作で搬送物落下が可能な搬送システムを試作するとともに,
空中搬送作業の評価を行った.
その結果,開発した搬送方法が有用であることを確認した.
- 10:20-10:35 話題提供2
-
ロボット・AIに関する取り組み
赤井亮太 (大阪産業技術研究所)
大阪技術研 和泉センターでは、IoT社会に対応したものづくりを支援すべく、
ロボットやAIを活用した中小企業のための技術支援環境の構築を進めている。
その取り組みでは、サーバー等の設備の導入のみならず、
ものづくりの高度化やモニタリング手法の高度化に関する研究開発を行っている。
本発表では、現在、進められているいくつかの研究開発テーマを紹介する。
- 10:35-10:50 話題提供3
-
産業用ロボットによる器用な耐久試験の事例紹介
森田裕介
(東京都立産業技術研究センター)
都産技研のロボット・メカトロニクス分野の技術支援メニューに、
産業用ロボットを活用した器用な耐久試験がある。
支援の立ち上げから始まり、多くの業務を達成してきた。
今回、それら事例の概要を紹介し、最も困難であったUSB機器挿抜耐久試験の取り組みについて報告する。
[ここだけ情報のみ]
- 10:50-11:05 話題提供4
-
水域計測用自律移動ボートの開発
田口喜祥
(
長崎県工業技術センター)
長崎県内の企業と共同で港湾、湖、ダム湖などの水域を計測する自律移動ボートを開発した。
開発した自律移動ボートは、GPSなどのセンサの情報を基に自己位置を計測し、
事前に設定した目標座標を巡回する機能がある。
開発した自律移動ボートの性能を評価するために実際のダム湖での実証試験を実施した。
実証試験で遭遇した問題点や不具合とその対策方法について報告する。
- 11:05-11:20 話題提供5
-
RFIDを活用した工程管理システムの開発
道野隆二
(
熊本県産業技術センター)
積層タグとそのRFIDリーダーを活用した工程管理システムをユーザー企業と一緒に開発しております。
今回の発表では、開発しているシステムの概要やその
状況を紹介いたします。
[発表スライド]
- 11:20-11:35 話題提供6
-
遠隔操作ロボットの操作補助技術の建機による評価支援と障害者支援への展開
河村拓実 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所
/ 神奈川県立産業技術総合研究所)
遠隔操作の難易度の低減を課題として遠隔操作ロボットの操作補助技術を研究開発しました.
研究開発成果を,同様の課題を有する建機の遠隔操作に適用して神奈川県の企業の評価支援につなげた事例,
および自立支援ロボットに適用して障害者の社会参加機会の拡大にむけて展開する試みをご紹介します.
- 11:35-11:50 話題提供7
-
地域産業活性化人材育成事業を利用した産業用ロボットのための把持対象認識技術に関する研究開発
新見浩司 (鳥取県産業技術センター)
産業技術総合研究所の「平成30年度地域産業活性化人材育成事業」を利用して、
県内中小企業で求められている低コストで汎用性の高い産業用ロボットによる
ランダムピッキングを実現するための把持対象認識技術に関する研究開発を実施しました。
今回はその一部についてご紹介させて頂きます。
[ここだけ情報のみ]
- 11:50-12:05 話題提供8
-
ロボット導入を希望する企業とSIer企業への支援の取り組み(続)
一刀弘真 (山形県工業技術センター)
近年、山形県でも生産年齢人口の減少に伴い、中小企業は労働者の確保が困難になりつつあります。
単純作業をロボット等へ置き換えたい希望はあるものの、
ロボットが担える作業がわからず費用対効果にも不安がある等の課題があります。
そうした課題解決のため、
山形県が進めているロボットを導入したい企業とロボット導入に対応できる新規SIer企業に対する支援の取り組みをご紹介します。
[発表スライド]
- 12:05-12:20 総合討論
- 全国から集まるロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして、 情報交換や議論を行いたいと思います。
今後のロボメカ研究の発展と地域連携の活性につながる知見を広げることを重視した フランクかつ有意義な討論にしたいと考えております。
午後 第2部 『ロボティクス・メカトロニクス技術で支える元気な地元企業』
(司会進行 宮野忠文 広島県立総合技術研究所 / ワークショップ実行委員長)
- 13:30 - 13:05
第2部挨拶
- 小谷内範穗
(広島県AI・IoT・ロボティクス活用研究会 会長/ロボティクス・メカトロニクス講演会 実行委員長)
- 13:35- 14:05 講演1:
- 産学官連携による
「国際ロボット展2017」共同出展を振り返って
国枝 潤 (
株式会社ヒロテック 生産技術研究所 主幹)
「24時間365日無人稼動」を目指す,ゆるやかな産官学連携である「ひろしま生産技術の会」から
10社・団体が国際ロボット展2017に共同出展しました。
どのような参加経緯を経て共同出展が進行していったのかをコンセプト決定から現地での苦労話,
そして今後の展望も含めて紹介します。
- 14:05 - 14:35 講演2:
- 公的機関からの技
術移転による自社開発ピッキングシステムの紹介
熊元隆弘(
シグマ株式会社 品質保証部 部長)
生産技術アカデミー様が開発した安価なカメラによるランダムピッキング技術について技術移転を受け,
自社で認識技術ならびにハンドの制御技術を開発し,自社製品の加工ラインでのランダムピッキングを実用化した事例を紹介します。
- 14:35 - 15:05 講演3:
- 出来そうで出来な
かった食品の自動箱詰
古本仁之(マツダエース株式会社
プラントテクノロジー事業部 副事業部長)
近年食品業界での人手不足に対応するため,将来の既存工場全自動化を見据え,
食品の箱詰に焦点を当てた自動化装置を開発しました。
この食品箱詰装置の開発経緯から現在に至るまでの取組を,実例を織り交ぜてご紹介します。
- 15:05 - 15:35 講演4:
- AI/IoT実証
プラットフォーム事業「ひろしまサンドボックス」の取組について
岩男淳一(
広島県商工労働局イノベーション推進チーム 主事)
平成30年度から開始した,
新たなソリューションの創出とデジタル人材の集積・育成を目的とした,
オープンな実証実験の場「
ひろしまサンドボックス」について紹介します。
- 15:35-15:50 総合討論
- 会場からの感想や質疑応答を予定しております。
- 15:50-15:55 次回開催案内
(次回のRoboMech2020は金沢で開催予定)
- 木水貢(石川県工業試験場)
- 16:55-16:00
閉会挨拶
- 宮野忠文 (広島県立総合技術研究所 / ワークショップ実行委員長)
実行委員会(案):(
敬称は省略させていただいております)
アドバイザリーボード:
お問い合わせ:
- ワークショップ事務局: chiiki2019-info-ml
(at) aist.go.jp
懇談会:
例年のようにワークショップ会場近くで有志による懇談会を行います。皆さんと情報交換出来たら幸いです。
会場手配の都合上、事前に事務局まで参加表明ください。
話題提供いただく方へ:
- 発表される方は、5/31日(金)までにワー
クショップ事務局まで配布資料の原稿を送付いただければ、地元の事務局で印刷いただけるとのことです。
それ以降になるようでしたら、各自40部程度を印刷の上、当日、ご持参ください。
- ホームページに掲載いたしますので、
配付資料、及び、プレゼン資料(ここだけ情報を削除したもの)の電子ファイルを提供下さい。
よろしくご協力お願いいたします。
- 広島県の事務局のご厚意で、発表用PCを準備いただけるとのことです。
但し、動画が含まれる場合には、再生出来ないトラブルの不安がありますので、各自で発表用PCを持参ください。
- 午前中の第一部では、例年時間が延びてしまっておりますので、発表は時間厳守していただくようお願いいたします。
ボランティア募集:
日本機械学会
ロボティクス・メカトロニクス講演会2019が6月に広島県広島市で開催されます。
今回も併設行事として、初日にあたる6月5日
(水)に地域交流ワークショップを開催したいと考えております。
皆さまの積極的なご協力をお願いいたします。
つきましては、旅費を確保いただくとともに、以下の協力をいただければ幸いです。
1)実行委員会のメンバーとして協力
今年も、実行委員会形式で運営していきたいと思います。
全国から集まる生産情報・ロボメカ研究者・技術者の
相互交流の機会を生かしたいと考える全国の方々のボランティアを募集しております。
ボランティアいただける方は、事務局まで連絡いただければ幸いです。
2)話題提供者として協力
各地域の状況報告をワークショップで発表いただき、
議論していただくようお願いいたします。
3)参加者として協力
旅費を確保して、ワークショップに参加いただくようお願いいたします。
ロボティクス・メカトロニクス講演会は日本機械学会のロボティクス・メカトロニクス部門が主催する
千人以上の参加者を集める部門講演会です。
規模が毎年拡大しております。、今年は、初日に市民向け企画初日にワークショップやチュートリアルなどの企画があり、
2日目から3日目にかけて一般発表となるポスター形式の発表が行われ、4日目に市民向けの企画が行われます。一般発表のスケジュールは、以下のように、
- 講演申込 2019年1月28日(月) −>
2月4日(月)12:00
- 原稿提出 2019年3月4日(月) −>
3月6日(水)12:00
となっていますので、旅費の有効利用のために地域交流ワークショップ参加とともに
講演会のポスターセッションでの研究発表を検討ください。(これらの日程は講演会ホームページでご確認ください)
(参考リンク)
よろしくご検討お願いいたします。
お問い合わせ 及び 話題提供申込先:
ワークショップ事務局: chiiki2019-info-ml
(at) aist.go.jp
宮野忠文、岡野仁、佐野誠、西川隆敏、多加充彦、木水貢、神村明哉、神徳徹雄