第19回 地域交流ワークショップ
「地域の課題への挑戦」
[2023.07.03 更新]
INDEX: 開催報告 概要 プログラム
開催報告:
皆さまのご協力のおかげで、産議連11組織24名に、 一般参加者を合わせて44名の方にご参加いただき
ました (内、会場参加28名、オンライン参加16名)。
心より御礼もうしあげます。
講演者と最期まで残っていただいた参加者の皆さん
ワークショップ参加者の所属割合
概要:
ロボメカ研究者・技術者の相互交流の機会を生かして,情報交換や議論を行いたいと思います.
各地域には,産地技術や農林水産品,観光等の地域産業資源へのロボメカ支援研究事例をはじめ,
特徴ある産業集積から生まれた産学官連携や地域間連携による研究活動事例など, 地域ならではのロボメカ物語があります.
今回は,素晴らしい技術を有する地元の企業から研究・開発や地域連携・産学連携にまつわる物語を,
そして,地域課題に挑戦している全国の研究機関から,研究に関する苦労,苦心,工夫など泥臭いことも含めて,
成功,失敗にとらわれず発表していただき,フランクかつ有意義なワークショップにしたいと考えております.
- 共同主催:
- 日時:
- 2023年6月28日(木) 10:00-15:00
- 場所:
- 名古屋国際会議場 2号館 2階
224室( 〒456-0036 名古屋市熱田区熱田西町1番1号)
(オンサイトとオンライン(Zoom)とのハイブリッド開催)
-
- 参加費用:
- 無料
(6月28日の本ワークショップのみ参加・聴講の場合)
※Robomech2023のテクニカルセッション(6/29−30)にも参加する方は、講演会の参加登録が必要。
- 申し込み先:
- 下記メールにてお申込みください。
メール申込宛先:M-chiiki2023-info-ml[at]aist.go.jp
件名は「第19回地域交流ワークショップ参加」としていただき、
本文に①氏名 ②所属 ③メールアドレスを入力し、送信してください。
※[at]を「@」に変えて電子メールでお送りください。オンライン接続先情報をお送りします。
- オンサイト参加の場合は、直接会場にお越しください。
プログラム案:(敬称は省略させていただいております)
第1部
『地域産業を支援するメカトロニクス』
司会進行:宮腰清一(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)
- 10:00-10:10 開会挨拶
- 宮腰清一(国立研究開発法人産業技術総合研究所/ワークショップ実行委員長)
- 10:10-10:40 話題提供1 [公開用資料]
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「兵庫県におけるNIROのDX・ロボット導入支援」
中嶋勝己(公益財団法人 新産業創造研究機構(略称NIRO))
NIRO(機構名の英文略称)は、1997年に阪神大震災からの産業復興のために設立され、
現在は地元企業の技術支援を行っています。
活動の柱の1つがDX・ロボット分野で、DXやロボットの開発や導入の支援を実施しています。
支援する人材は企業での経験豊富なOB技術者で、神戸市のNIRO本部と兵庫県内の3拠点で活動しています。
発表では支援内容と事例を紹介します。
- 10:40-11:10 話題提供2 [公開用資料]
-
「とっとりロボットハブを活用した生産性向上の支援事例紹介」
新見浩司(鳥取県産業技術センター)
鳥取県産業技術センターでは2019年12月にAI・IoT・ロボット実装支援拠点として「とっとりロボットハブ」を開所しました。
製造業企業の生産性向上を目標に、ロボットの操作方法のみならず、
ロボットハンド開発や周辺設備(カラクリ等)など現場導入に必要な技術開発や事前検証を行うことができます。
さらに、ロボットを用いた現場検証を行うことも可能です。
今回はこの「とっとりロボットハブ」を活用した支援事例についていくつかご紹介させて頂きます。
- 11:10-11:40 話題提供3 [公開用資料]
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「協働ロボットを用いた省力化検証について~バリ取り作業~」
松本聖可(福島県ハイテクプラザ)
福島県ハイテクプラザでは、県内企業の支援を一層充実させるため、
令和4年4月に郡山本部の機能を強化して技術支援を行っています。
技術支援の1つがロボット分野であり、中小企業へのロボット導入を支援するため、
独自のロボットテスト環境「ロボット・テストベッド」を構築し、 各種ロボットやAI、画像処理技術の活用に取り組んでいます。
本事例では、昨年度実施した協働ロボットを用いたバリ取り検証について紹介します。
- 11:40-12:00 全体質疑応答
- 各話題提供に対する質疑応答
12:00-13:00 昼休み
第2部 『ロボティクス・メカトロニクス技術で支える元気な地元企業』
司会進行:宮腰清一(国立研究開発法人
産業技術総合研究所)
- 13:00-13:30 話題提供1
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「農業分野で次世代スマートファクトリを実現するための研究開発」
爪 光男 (シンフォニアテクノロジー株式会社)
国内の農業人口は5年間で2割減少、高齢化が進み、人手不足・後継者不足に陥っている。
成長産業にするために、生産性向上、省力化・軽労化が必須で、デジタル技術の導入で応える。
弊社もICT、AI、メカトロ、センサ技術を組み込み、スマートファクトリの実現を目指している。
高度な技術力、開発期間、開発費を必要とし、手頃な価格であることが要求され、課題は多い。
大学と共同研究、農材会社と連携、知の拠点あいち補助事業に参画する等で進めている。
- 13:30-14:00 話題提供2 [触覚センサ資料、MIONER資料]
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「触覚センサと、衝撃吸収接触検知セーフティカバー「MIONER(ミオナー)」
吉田健人、栗山直也(株式会社太田廣)
●触覚センサとは対象物に触れた時のタッチパッドの変形から
「法線力」「せん断力」「モーメント」の力を読み取る柔らかなセンサです。
弾性体で作られたタッチパッドとCMOSカメラ、LEDライトで構成されております。
タッチパッド内部にドットの印刷がされており、 対象物に触れた時のドットの移動量を力の情報に変換させる仕組みとなっております。
取り組みとして協働用ロボット等への導入、職人技の継承や官能検査等、暗黙知の定量化を目指しております。
●セーフティカバーMIONER(ミオナー)とは衝撃吸収・接触検知機能付きのURロボット専用のソフトカバーです。
ロボットアームで一番可動域の大きいエルボー部を対象としております。
独自機構によりカバーのどこに触れても検出しロボットの稼働を停止することができます。
ロボットのトルクセンサーに頼ることなくセンシング出来る為、生産性を損なうことなく安全対策が可能です。
カバーはマジックテープで簡単に固定でき、特殊な工具を必要としません。
- 14:00-14:30 話題提供3 [公開用資料]
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「ロボット企業の挑戦の軌跡:オープンイノベーションの力で創り出す新たな事業」
河口浩二、澤浪寿人(株式会社FUJI)
新しいビジネスチャンスを創出するためには、社内体制の構築と組織文化の醸成が重要です。
成功と失敗の事例を通じて、スタートアップとのパートナーシップによるオープンイノベーションの一例と、
ロボット企業がこれまで経験のない新たな分野に飛び込んだ軌跡をご紹介します。
- 14:30-14:45 総合討論
- 14:45-14:50 閉会挨拶(および次回開催案内)
- 坂本憲弘(栃木県産業技術センター/ワークショップ副実行委員長)
実行委員会(案):( 敬称は省略させていただいております)
アドバイザリーボード:(ご所属は実行委員長当時のもの)
お問い合わせ:
- ワークショップ事務局: M-chiiki2023-info-ml[at]aist.go.jp
※[at]を「@」に変えてください。
参考:
お問い合わせ:
ワークショップ事務局:
M-chiiki2023-info-ml[at]aist.go.jp
※[at]を「@」に変えてください。
宮腰清一、坂本憲弘、高岩徳寿、神村明哉、神徳徹雄